ソフトバンク、コミケで車載係留気球Wi-Fiシステムを活用

ソフトバンク、コミケで車載係留気球Wi-Fiシステムを活用

ソフトバンクモバイル株式会社は、車載の係留気球によってWi-Fi基地局を地上数十メートルの高さに揚げて広域のサービスエリアを構築する「車載係留気球Wi-Fiシステム」を発表した。同システムは8月15日から17日に東京ビッグサイトにて開催される「コミックマーケット86」にて、初めてサービスを提供する。

同システムは、既存の気球無線中継システムを大幅に改良して簡素化したもので、車外に広い作業スペースを必要とせず、会場到着後、約30分間でサービスを開始できる。

係留気球は車載の係留気球ボックスに収納されてイベント会場に運搬される。会場において係留気球ボックスの側面を気球の大きさに合うように広げて、その中で気球を膨らませて、Wi-Fi基地局を気球に取り付けて地上数十メートルの高さに揚げてサービスを開始する。作業はすべて車載の係留気球ボックス内で行うため、風速10メートル以上の強風でも迅速に作業を行える。

同システムは移動測定車に設置する「5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステム」と組み合わせて運用する。空中から広域のエリアを車載係留気球Wi-Fiシステムでカバーして、高密度トラフィックのエリアを5.6GHz帯空間分割マルチチャネルWi-Fiシステムでカバーすることにより、大規模イベントで発生する大量の通信トラフィックを効率よく処理できる。


システム構成

発表資料
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