日本電気株式会社（NEC）は、院内の音声通信システムとナースコールシステムを連携させることにより、看護師のスマートフォンに患者の情報や病室の映像をタイムリーに提供できる統合型システム「Application Platform for Healthcare」を発売した。

同システムは、IAサーバ「Express5800」と、仮想化基盤上で動作するOS、データベース、ソフトウェアなどを組み合わせたもので、音声通信システム基盤「UNIVERGE SV9500」やナースコールシステムのユーザーに向けて、これらを連携させる統合型システム「NEC Solution Platforms」の新たなラインアップとして発売する。同社は、ナースコールシステムと連携してスマートフォンへの映像提供が可能となるシステムは、業界初とアピールしている。

従来のPHSによるシステムでは難しかったナースコール呼び出し元の病床の映像データを看護師のスマートフォンに表示することより、ナースコールを受けた時点で映像と患者情報で現場の状況を把握し、必要情報の収集や連絡を事前に行って病室へ駆けつけるといった対応が可能となる。

また、見守りが必要な患者の場合は、病室の各種センサーとの連携で、離床など予期せぬ行動をしたときに自動でスマートフォンを呼び出して現場の映像と患者情報を通知できる。さらに、夜間や休日の緊急外来においてはドアホンと連携させることで、呼び出し時に看護師のスマートフォンへ来訪者の映像を表示することも可能だ。

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