LINE、事業戦略発表イベントで新サービスを発表

LINE、事業戦略発表イベントで新サービスを発表

LINE株式会社は、舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)にて開催した事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」で、新サービスや新機能を発表した。

同イベントでは、LINEの登録ユーザー数が世界で5億6千万人を突破したことや、月間アクティブユーザー数がグローバルで約1億7千万人にのぼることなどが発表された。今回発表されたサービスは以下の通り。

■LINE Pay
オンライン・オフライン問わず、提携している店舗やWebサービス・アプリ内における支払いを、LINEアプリ上から行える決済システム。決済はクレジットカードのほか、コンビニエンスストアおよび提携銀行(みずほ銀行および三井住友銀行)の口座を通じて事前にチャージすることで利用可能となる。LINEの友人間で決済した商品・サービスの購入費用を複数人で按分したり、相手の銀行口座を知らなくても友人のLINE Pay口座宛に送金したりすることが可能。送金されたお金は銀行口座から引き出すこともできる。2014年冬頃に公開予定で、対象国は日本およびグローバル(クレジットカード連携のみ)。


LINE Pay

■LINE TAXI
日本交通株式会社との提携により、LINEアプリ内および「LINE TAXI」専用公式アカウントから、いつでも、どこからでもタクシーを呼べるサービス。GPSおよび建物情報の入力によって指定した場所に配車し、支払いは「LINE Pay」で済ませることが可能。東京限定版の先行リリース時には、日本交通が保有する約3300台の車両が対象となり、全国展開時には日本交通が「全国タクシー配車」アプリを通じて提携しているタクシー事業者123グループが保有する合計約22000台が順次対象となる予定。2014年冬頃に東京限定版より公開予定で、対象国は日本。


LINE TAXI

■LINE WOW
韓国Woowa Brothersとの共同出資により設立した新会社LINE Bros.株式会社によるオンデマンドECサービス。第1弾は、「おざき(和食・麻布十番)」や「ア・ニュ(フレンチ・広尾)」などの名店が、限定プレミアムランチを提供するフードデリバリーサービスを展開する。サービス開始当初は、配達エリアを東京都渋谷区内に限定したソフトローンチとして展開し、対象のメニュー・店舗・エリア・配達時間などを順次拡大していく予定。2014年秋に公開予定で、対象国は日本。

■LINE@ ID/LINE@アプリ
すべてのLINEユーザーが持つことが可能なもう1つのLINEアカウント。プライベートなLINEアカウントとは別に、さまざまなユーザーや顧客と広くコミュニケーションを取れるアカウントを新たに提供する。アカウントは、法人・個人を問わず誰でも取得することが可能で、複数のアカウントを所有することもできる。ユーザーは、専用のLINE@アプリからアカウントを取得後、アプリを通じてフォロワーへの一括送信や1:1のトーク、ホーム/タイムラインへの情報発信などを行える。現在提供中の同名のサービスでは実店舗を持つ法人やメディア、行政のみが利用対象だったが、今回のリニューアルで、実店舗を持たない法人や個人も利用可能となる。2014年内に公開予定で、日本より順次グローバル展開を予定している。


LINE@ ID/LINE@アプリ

■LINE Maps for Indoor
百貨店やショッピングセンターなど、商業施設内のナビゲーションに特化した地図アプリ。施設内で行きたいショップやレストランを指定すると、現在地から目的地までの最適なルートを地図で案内する。営業時間や電話番号などの店舗情報も掲載し、施設内の店舗を調べたり、探したりする際にも利用できる。Android限定で、2014年秋頃の公開を予定しており、リリース時点には渋谷ヒカリエや東京ミッドタウンなど東京近郊の約40施設の屋内地図が利用可能となる。対応言語は、日本語・英語・簡体字・繁体字・韓国語の5言語に対応する。


LINE Maps for Indoor

■LINE MUSIC
エイベックス・デジタル株式会社、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、LINE株式会社が基本合意書を締結した、三社共同出資による新会社であるLINE MUSIC株式会社(仮称)にて展開予定のサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス。年内のリリースを目指して、三社を中心に具体的な協議を進めている。

■LINE公式ブログ
アーティストやタレントなどの著名人が参加することのできるブログサービス。アーティストやタレントは、一般的なブログサービスと同様に広く情報発信ができるだけでなく、LINEの周辺サービスと連携することで、LINEのプラットフォーム上で広くプロモーションや物品販売を行う機会を得られる。11月4日に公開を予定している。

■LINE有料公式アカウント
アーティストやタレントなどの著名人が、当該公式アカウントの購読者を対象に、限定した情報の配信を行えるサービス。従来の公式アカウントに比べて、よりコアなファンに向けて深い情報を提供していくことにより、ファンクラブ組織として活用できる。課金手法として「LINE Pay」との連携を予定している。

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