日本電信電話株式会社（NTT）は、スポーツの競技音をクリアに抽出する音声処理ソフトウェア技術「ターゲットマイク技術」を開発したと発表した。

同技術は、サッカーのシュート音など、観客の歓声に埋もれているスポーツの競技オンをクリアに抽出できる技術。同社は日本放送協会（NHK）と共同で、2014年7月以降、実際のスポーツ大会などで同技術を用いた競技音抽出実験を実施した。「サッカーのシュート音」や「相撲の力士がぶつかり合う音、行司の声」、「ゴルフのショット音、落下音」、「野球の打撃音」などを抽出し、競技音を10～30dB（10～1000倍）強調して、臨場感のあるダイナミックな音の出力が可能になることを実証した。

同社は同技術について今後、グループ会社を通じて1年以内の実用化を目指す予定で、目的音の抽出性能や音質の向上を目指した技術改良を図っていく方針だ。他のスポーツも含めた実証実験をNHKと共同で実施し、技術の性能検証を進めると説明している。

発表資料
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