Google調査「インターネットの日本経済への貢献」
Google調査「インターネットの日本経済への貢献」
Googleは26日、「インターネットの日本経済への貢献に関する調査研究」を発表した。同社が野村総合研究所に委託して実施した調査によるもの。
調査では、特にスマートフォンの大きな普及を背景に生まれたビジネス領域を「アプリ経済」 （App Economy） と定義し、日本経済への貢献について詳しく分析。その結果、2013年度における日本のアプリ経済の市場規模は約8,200億円、2014年時点で56.5万人分の雇用を生み出し、2011～2013年度にかけて平均成長率90%という高い数値を示したという。
さらに、狭義のインターネット産業の経済貢献を数値化した「インターネットGDP」は、2011年度の19.2兆円から、2014年度には約23兆円に伸長。これは日本の自動車製造業などの輸送用機械器具製造業を超え、運輸業に相当する規模にまで成長したことを示している。インターネット産業単体だけでなく、他産業への貢献においては、クラウドサービスなどを利用した企業で約9兆円にあたる生産性の向上を達成し、店舗での消費の約22％にインターネット経由の情報収集が寄与するなど、日本経済全体の成長にインターネットの活用が重要な役割を果たしていることが明らかになった。