ヤマハ株式会社は、iOS 7.1.1以降に対応するアプリ「Mobile VOCALOID Editor」を発売し、App Storeでの配信を開始した。各種のiPad/iPhoneでパソコン版「VOCALOID Editor」と“ほぼ同等”の環境での歌声制作を楽しめるアプリ。パソコン版や他アプリとの連携も重視されており、WAV/AAC書き出しやAudioCopy/AudioPaste機能への対応のほか、無料サービス「ボカロネット」（URL：https://net.vocaloid.com/）を利用することで、クラウド経由で「VOCALOID」形式のデータ（vsqxファイル）の直接やり取りも行える。

本アプリは、同社による「iVOCALOID」と比べ、さらに本格的な環境での歌声制作が可能。使用可能音域はC2〜G8、最大小節数は511小節、最大分解能は4分音符の1/480、歌声調整パラメータ数は10種類で、最大16トラックに対応している。なお、最大小節数は、近日中に予定されているアップデートによって、パソコン版と同等の999小節まで対応する予定だ。入力インターフェイスとしては、ピアノロールでのトラック入力やアプリ内蔵のソフトウェア鍵盤からのリアルタイム入力/ステップ入力に加え、iOS対応のMIDI機器からの入力もサポートされている。

アプリには、すぐに使える「歌声ライブラリ」として、スタンダードな女性声の「VY1_Lite」を同梱。アプリ内のストアから、追加の「歌声ライブラリ」を購入することもできる。パソコン版と同様に1つのアプリ内で複数の歌声を扱うことができ、各「歌声ライブラリ」にはデモ曲の制作データも付属。追加の「歌声ライブラリ」は「VY1」が1200円、「VY2」「KYO」「YUU」「WIL」「蒼姫ラピス」「メルリ」「Mew」「ギャラ子RED」「ギャラ子BLUE」が各2400円となっている。「Mobile VOCALOID Editor」自体の価格は4800円で、2015年4月13日（月）までは特別セール価格3600円（税抜）での購入が可能。

ヤマハ株式会社
価格：4800円（税抜）
※2015年4月13日（月）までは特別セール価格3600円（税抜）での購入が可能
URL：http://www.vocaloid.com/mveditor/
2015/04/03