Googleは、2015年4月23日のロゴを日本の画家、上村松園の生誕140周年を記念したデザインに変更した。上村松園が1936年に発表し、重要文化財としても指定されている名画「序の舞」がモチーフとなったイラストになっている。

上村松園は1875年、京都生まれ。本名は津禰（つね）。幼いころより人物画を描くことに興味を示し、1887年には小学校を中退して京都府立画学校（現在の京都市立芸術大学）に入学。鈴木松年の指導を受ける。しかし鈴木松年が1888年に退職すると、上村松園も後を追って退学。以降は鈴木松年の内弟子となる。そして1890年、第3回内国勧業博覧会に「四季美人図」に出品し、15歳という年齢で一等褒状を受賞。イギリスのコンノート殿下が購入したこともあり、大きな注目を集めた。その後も日本美術協会や万国博覧会など数々の展覧会に出品・受賞し、名声を得ることになる。1941年には帝国芸術院会員、1944年には帝室技芸員、そして1948年には女性初となる文化勲章を受章している。1949年、晩年を過ごした奈良の唳禽荘にて肺がんにより死去。

なお、上村松園の作品は全国各地の美術館などに所蔵されているが、東京都渋谷区の山種美術館では生誕140周年を記念した特別展「上村松園 生誕140年記念 松園と華麗なる女性画家たち」を6月21日まで開催している。興味のある人は足を運んでみてはいかがだろうか。

【追記】
Google Art Projectでは、上村松園と息子の上村松篁、孫の上村淳之の作品を収蔵している松伯美術館の作品群とミュージアムビューを公開している。
https://www.google.com/culturalinstitute/u/0/collection/shohaku-art-museum?projectId=art-project

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2015/4/23