世界でいま何が起きている? リアルタイムなインフォグラフィックまとめ

世界でいま何が起きている? リアルタイムなインフォグラフィックまとめ

2015年5月19日
TEXT:佐藤勝


バス路線と送達速度がわかる「MBTA Bus Speeds

情報や知識を視覚的にわかりやすく伝えるインフォグラフィック。地図や路線図、天気予報図などさまざまな場面で活用されている。最近は雑誌や新聞などのメディアに加え、Webコンテンツのひとつとしてもさかんにつくられるようになってきた。今回は、数あるWebコンテンツのなかでもリアルタイムに世界の「いま」を伝えていて、すぐれたデザインのインフォグラフィックをまとめてご紹介したい。

■世界のSNSやWebサービスの使用状況がわかる
The Internet in Real-Time



Twitterのツイート数やFacebookの投稿や「いいね!」の数、Amazonで購入された商品の金額など、インターネットのあらゆるSNSやサービスの利用状況がわかるインフォグラフィック。ページを表示させている間に情報は随時更新され、刻々とカウントアップしていく様子を見ることができる。


■Twitterのツイート量を夜景のように表示する
Tweetping



北米、南米、欧州、アジア、アフリカの5大陸におけるTwitterの使用状況を、宇宙から見る地上の夜景のようなインフォグラフィックでチェックできる。ツイートが行われた地点に光の点が蓄積していき、しばらく時間を置いて見ていると、星空のような美しい夜景ができあがる。地域ごとのツイート数や単語数も確認できる。


■Twitterのツイート量をアメダス的に表示する
A WORLD OF TWEETS



こちらも世界のTwitterの使用状況をリアルタイムに表示するインフォグラフィックだが、各地で投稿されるツイートの数をヒートマップで表している。日本の天気予報でよく見るアメダスのような表現なので、どの地域のツイートが多いのかがわかりやすい。各地域のツイート数のランキングや、国別の詳細データなども随時更新される。


■世界各地の「暮らし」に関する指標を比較できる
Better Life Index(より良い暮らし指標)



OECDが世界各地での調査結果をもとに作成・公開している。住宅、収入、雇用、環境、教育、医療など11の指標を国ごとに比較できるもので、それぞれの指標の値が花びらの色で表現されていて、「雇用」の指標の高い順に国・地域を並べ替えて比較したり、ひとつの国のデータを詳細にチェックすることもできる。データはリアルタイムではないが毎年更新され、これまでデータが掲載されていなかった国のデータも逐次追加。まさに世界の「今」を知ることのできる便利なWebサイトだ。


■ツイート情報から雨や雪の情報を自動マッピングする
ふってきたったー



雨や雪、雷などの気象状況に関するツイートを自動収集して地図上に表示させ、現在の天気状況を可視化するインフォグラフィック。たとえば、「あめゆき版」のマップ上で雨粒のアイコンをクリックすると、その地点のツイートを閲覧することができる。地図から最新の気象レーダー画像(エコー強度)の表示に切り替えることもでき、リアルタイムなスポット情報を知りたい時に役立ちそうだ。


サイバー攻撃のリアルタイム状況がわかる
CYBERTHREAT REAL TIME MAP



カペルスキー社が公開し、いま世界で起きているサイバー攻撃がわかるインフォグラフィック。地球儀を回転・拡大・縮小させながら閲覧できる。攻撃の発信源から攻撃対象に向かって、光の帯が伸びていくアニメーションで表現されていて、攻撃の種類によって色分けもされている。Webサイトを開いてみると、各国の間で休むことなくサイバー攻撃の応酬が行われている状況に驚くだろう。


■バス路線と送達速度がわかる
MBTA Bus Speeds



ちょっとローカルな情報だが、米マサチューセッツ州・ボストンのバス路線と送達速度がわかるインフォグラフィック。ユニークなのは、速度に応じて色分けがされていて、各路線で遅延などが発生していないかがひと目でわかるようになっている。とても便利なので、日本や世界のほかの都市にも広がっていいのではと思える。


■インターネットを視覚化したアプリ
map-internet-by-peer



アクセスが集まっているインターネットサイトを光の点の収束で表現している。アート作品のように美しいグラフィックが魅力だ。iOS用、Android用の両方がリリースされているが、iOS用アプリは日本ではダウンロードできない模様。


■アウトドアにも役立つ!? 北米の風マップ
wind map



いま現在の風の向きと強さがわかる地図。北米地域に限定されているが、風の流れがアニメーションで表現されているので、とてもわかりやすい。特定の地域を拡大表示させることもできる。アウトドア活動で天候の変化を予測したりと、さまざまな用途に使えるだろう。


■Googleの「いま」がわかる
Google in real time



最後は、Googleの利用状況をリアルタイムに表示するインフォグラフィック。検索が行われた数やYouTubeの動画視聴数から広告の収益、Chromebookの出荷数まで、Googleの事業に関するデータを追うことができる。それぞれの指標についての詳しい説明もついている。Googleについて詳しく知りたいときに、参考になりそうだ。


インターネットという手段を使うことで、インフォグラフィックは最新の情報を反映させて伝えることも可能になった。世界がいまどうなっているかを美しいデザインでわかりやすく伝えるインフォグラフィックは、何度でも訪れたくなるはずだ。気に入ったWebサイトがあれば、ぜひブックマークに登録してチェックしてみてほしい。

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