8月よりミマキが3D出力サービスを開始!-UV硬化インクで“約1000万色”対応へ

8月よりミマキが3D出力サービスを開始!-UV硬化インクで“約1000万色”対応へ


公開されたサンプル写真の例「オウム」



株式会社ミマキエンジニアリングは、3Dプリンタ事業に参入することを発表した。事業の第1弾として、自社開発の3Dプリンタを使用し、フルカラー造形物の出力サービスを2015年8月1日(土)より開始する予定。このサービスは、連結子会社の株式会社グラフィッククリエーション(GCC)にて展開される。料金は個別に設定され、GCCへの問い合わせにて対応。3Dプリンタの発売に先駆けて、色鮮やかな3Dプリントを体験できる機会となる。

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この3D出力サービスで用いられるのは、株式会社ミマキエンジニアリングが開発中のフルカラー3Dプリンタだ。製品発売時期は未定だが、これまでのインクジェットプリンタ技術を活かしたフルカラーUV硬化インクジェット方式を採用していることが明らかにされている。3Dプリンタにおけるフルカラー造形としての主な方式には粉末石膏造形も挙げられるが、こちらは500〜600万色ほどの色表現に留まっているのが現状。今回、同社が開発しているモデルでは、独自開発の技術による4色のUV硬化インクを採用することで、約1000万色のフルカラー造形を実現したことが発表されている。

今回の発表では、より鮮やかで色再現性が高い3D造形が普及していく可能性を感じさせるとともに、価格がどのくらいになるかも注目が集まるところだろう。業務用モデルの本体価格については、それ自体は自分には無関係と感じるユーザーも多いかもしれないが、実際には3D出力サービスなどを利用するエンドユーザー/消費者にも影響を及ぼす。もちろん、再現できる色が増えることで、どこまで製作物のクオリティが変化するかも重要な注目ポイントだ。同社では、今回の発表とともに何枚かのサンプル写真も公開しており、それらの画像では繊細な階調表現を確認できる。大きな期待とともに、今後の動向に目が離せないトピックと言えるだろう。


公開されたサンプル写真の例「バナナ」


公開されたサンプル写真の例「犬」

株式会社ミマキエンジニアリング/株式会社グラフィッククリエーション
URL:http://www.mimaki.co.jp/
2015/05/27

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