2015年05月28日
TEXT：編集部

4月24日の発売から約1か月。「Apple Watchって結局なにができるの？」と思っている人も多いだろう。基本的な話で言えば、Apple WatchはiOSアプリとワンセット。iPhone側のiOSアプリ本体を操作するためのリモコンのような役割を担っていると考えると分かりやすい。Apple Watch側でタップやフォースタップ（強く押し込むタップ）などの操作を実行することで、iPhoneアプリ本体の「WatchKit Extension」が実処理を行い、その結果をApple Watch側に返すという流れとなる。

つまり、iOSアプリとの連携や使い勝手がキモとなってくる。そのため、先週の5月20日に初めてアップデートされた「Watch OS 1.0.1」では、新しい絵文字の表示サポートや言語追加、バグの修正のほかに、サードパーティ製Apple Watch対応アプリへのパフォーマンス向上が図られている。これはApple Watchアプリの促進に繋がるだろう。

さて、その肝心なApple Watch対応アプリだが、MacのiTunesで探せばずらっと一覧でアプリが見られるほか、「the Watch Aware」ではおよそ5000個近いアプリが紹介されている（5月28日現在）。そこで、今回はあらゆるシチュエーションに応じて役立ちそうなApple Watch対応アプリを厳選。自分に合ったアプリを見つけられれば、仕事やプライベートで大活躍するはずだ。

●便利・情報系
■1Passwordパスワードのデータを暗号化して強力に安全に管理できるセキュリティアプリ。Apple Watchでは、AmazonやGoogleなどで登録しておいたサイトのユーザーネームとパスワードの確認ができる。パスワードのメモを探したり再発行したりする手間が省けるため、ストレスフリーであるのが嬉しい。また時間制限の使い捨てであるワンタイムパスワードもリアルタイムで表示されるので、すぐに入力することもできる。

■アメミルAR(拡張現実)でリアルタイム降雨情報を知らせる、ユニークな天気情報アプリ。Apple Watch版の降雨通知機能では、鮮やかなアニメーションで雨の接近を知ることが可能。アニメ―ションでは雨の強弱も表示される。通知画面の左上のアイコンから遷移できるWatch App（本体）では、最新のレーダーの情報から、周囲10kmの詳細な雨の分布が表示され、グランス表示では降水確率を見ることができる。

■クックパッド200万品以上の料理レシピを閲覧できるレシピ検索アプリ。料理を作る際に、わざわざスマートフォンやタブレットを見ることなく、Apple Watchで材料や作り方を見ることができる。表示されるレシピは、スマホなどのクックパッドアプリで最後に閲覧したレシピとなっており、料理手順で「5分間蒸す」などの時間計測が必要なときは、タイマーとしても機能する。

●仕事系
■Evernote毎日のタスクチェックなどに効果を発揮するクラウドノートアプリの決定版。もともとパソコンやスマートフォンなどの複数端末からアクセスして使用するWebサービスであったが、今回はそのラインナップにApple Watchを追加。基本的な使い方は変わらないが、パソコンやスマートフォンでEvernoteのリマインダーを設定すると、最適なタイミングで Apple Watchに表示されるので便利。

■Microsoft PowerPointプレゼンソフトの決定版といえばコレ！　という人も多いMicrosoft PowerPointがApple Watchに対応。iPhoneに保存されているプレゼンのスライドを、前後に進めることができる。そのほかにもプレゼンの経過時間や現在のスライド番号、残スライド数、スライドの総数などがApple Watchのディスプレイ上でわかり、手元をチラリと見るだけでプレゼンの進行状態が把握できる。

■KeynoteもちろんAppleのプレゼンアプリ「Keynote」もAppleWatchに対応。Keynote Remote機能で手元のAppleWatchのディスプレイでプレゼン用のスライドを遠隔操作できる。あらかじめ連携しておけば、iPhoneはもちろんMacのKeynoteもリモート操作できるのが嬉しい。操作内容はスライドの遷移とスライドショーの終了だけだが、よりスマートなプレゼンスタイルに効果を発揮するだろう。

●健康管理系
■Noomコーチ健康管理系では、健康アプリとして世界累計3200万ダウンロードの実績を誇るNoomもAppleWatchに対応。iPhoneとの連動機能として、食事履歴の確認機能がついており、食事中に手元を見れば、その日に摂取できる残りのカロリーも教えてくれる。食事内容がダイエットに適しているかどうかは、緑・黄・赤の3つのカラーでひと目でわかるので非常に便利。また、ワンタップで体重の減少などをダイエット仲間に伝えることができ、ダイエットのモチベーションを簡単に維持できる。

■Nike+ Runningランニングの質を高めてくれるランナー御用達アプリ。チェックできるのは、走行距離、経過タイム、ペース、ルートなど。秀逸なのはランニング仲間とのコミュニケーション機能。ランニング中の仲間に応援メッセージを送ったり、仲間の走行距離を見て、競争することもできる。音楽再生はiPhoneの楽曲をBluetoothで楽しむことができる。いずれは心拍センサーにも対応するとされ、これひとつでランニングに関わる多くの事がまかなえる。

●交通系
■乗換NAVITIME人気の乗換案内・経路検索アプリ。事前に調べて登録しておいたルートについて、乗降する駅名・所要時間・交通費・乗換回数・発着時間・路線名・出発ホームなどが確認できる。通知機能では、出発5分前になると「出発アラーム」が通知される。Apple Watchの文字盤表示状態からワンスワイプのグランス表示では、出発までの残り時間などの次の移動に関するリアルタイム情報が確認できるところが便利。

■Uber世界300以上の都市で利用可能な、タクシーやハイヤーを指定場所に配車できるサービス。Apple Watch版では、タップ操作だけで配車の手続きが完了する。配車時には車種ラインナップの確認も可能。また、呼んだドライバーが現在どこにいるのかをチェックするマップ機能もベンリ。乗車後は登録してあるクレジットカードから自動精算されるので、Apple Watchがあれば、スマホも財布も出すことなくラクラク移動することができる。