Googleによる賞金総額3000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE（GLXP）」（http://lunar.xprize.org）。これに挑戦する株式会社ispaceが運営する日本の民間月面探査チーム「HAKUTO」は、丸紅情報システムズ株式会社とテクノロジーパートナー契約を締結した。今後は丸紅情報システムズ株式会社から3Dプリンタおよび3Dスキャナの技術支援を受けて、月面探査ローバーのフライトモデルの開発が進められる。

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丸紅情報システムズ株式会社は、米Stratasys製の3Dプリンタの国内正規販売代理店/世界トップリセラーで、独GOM社製の3Dスキャナ「STOS」の国内販売代理店でもある。3Dデータのインプットからアウトプットまで、幅広くソリューションを提供している企業だ。今回「HAKUTO」は、GLXPミッション達成のために月面探査ローバーの小型/軽量化に取り組んでおり、3Dプリンタをはじめとする新技術を積極的に採用している。なお、2014年に開発された月面探査ローバーのプレフライトモデルの車輪は、実際にStratasys製3Dプリンタで造形された。

「HAKUTO」が進める月面探査ローバーのフライトモデルの開発では、温度変化の厳しい宇宙環境にも適応できる耐熱性に優れた造形材料「ULTEM9085」が活用される予定。また、あわせて丸紅情報システムズが国内総販売代理店として提供する独GOM社の3Dスキャナ「ATOS」によって、実際に造形した製品と設計値の製造差異の検証/設計への改善が容易になり、より高品質な製造の実現が期待されている。丸紅情報システムズ株式会社からは、解像度1600万画素へアップグレーッドされた3Dスキャナ「エイトス トリプル スキャン 16M（ATOS Triple Scan 16M）」の販売も6月24日より開始されたばかりだ。想像もできなかった分野へも広がりを見せる近年の3Dプリンタ/3Dスキャン技術。今後もさまざまな場面での活躍に注目したいところだ。

HAKUTO（株式会社ispace）/丸紅情報システムズ株式会社
URL：http://team-hakuto.jp/
URL：http://www.marubeni-sys.com
2015/06/26