ヤマハ株式会社は、成田国際空港株式会社と新関西国際空港株式会社と協働して、ヤマハが開発した「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験を「成田国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」、「関西国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」として9月1日から12月15日まで実施すると発表した。

「おもてなしガイド」は、流れているアナウンスの翻訳情報・文字情報を、iPhone/Androidスマートフォンからリアルタイムで確認できるアプリ。同アプリを導入することにより、外国人だけでなく、音声を聴き取りづらい高齢者、聴覚障がい者にも優しい空港内アナウンスの実現に向けた実証実験を行う。

実証実験の期間中、各空港の利用者は、空港内で対象となるアナウンスが流れているときに「おもてなしガイド」アプリを利用することで、インターネットなどに接続することなく、アナウンスの内容をスマートフォンで、各対応言語の文字でリアルタイムに確認できる。実証実験の期間中は、対象となるアナウンスと空港内での放送エリアの拡大を図る予定だ。

また、実験期間中には、航空会社の協力を得て、自動放送だけではなく、係員が肉声で実施しているアナウンスの内容を多言語化された文字情報として提供する実験も予定している。同社によると、空港の放送設備を利用した実証実験は、今回が世界初だという。

発表資料
URL:http://jp.yamaha.com/news_release/2015/15082402.html
2015/08/25