株式会社美術出版社は、A4判変型176ページの「美術手帖 2015年9月号増刊 ニューヨークアートシーン最前線」を8月29日に発売した。村上隆氏の企画により、ニューヨーク在住のインディペンデント・キュレーターであるアンドレア・ニュースティン氏が、ゲスト・エディターとしてナビゲーターを担当。コンテンポラリー・アートの中心地であるニューヨークにおけるアートシーンの最新動向が紹介されている。

本書では、シーンを牽引する5名のアーティストへのインタビューを掲載。「ビデオ・シミュレーション」という媒体を用いるイアン・チェン氏、テキストとイメージの間の緊張に満ちたスペースを探求するR・H・クエイトマン氏、彫刻やインスタレーションおよびテキストの境界をまたぐダレン・ベイダー氏、細菌や臭気を美術へと昇華させる方法を探るアニカ・イ氏、政治や社会問題に対する多様な実践と実験的な出版業を手掛けて昨年にヒューゴ・ボス賞も受賞したポール・チャン氏が取り上げられており、彼らの表現と実践について詳しく探っている。さらに次代を担う20人の作家を紹介する記事も収録。キュレーター/ギャラリストへのインタビューや、アートスペース/ギャラリーなどの関係者にもインタビューを実施している。社会の動きに呼応しながら、アートシーンをダイナミックにリードするキーパーソンたちの貴重な声を収録した1冊。なお、仕様として、日本語と英語のバイリンガル表記が採用されている。

出版社：株式会社美術出版社
著者（企画）：村上隆
価格：1500円（税抜）
URL：http://book.bijutsu.co.jp/books/
Amazon：http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B013LVD2NG/mdndi-22/
2015/08/30