今度は何が変わったの?5分でわかる、Apple新製品まとめ

今度は何が変わったの?5分でわかる、Apple新製品まとめ



2015年9月14日
TEXT:編集部

9月10日(日本時間)、新型iPhoneをはじめとするアップルの新製品が発表された。ここ数年は毎年秋になると「何が出たの?」「何が変わったの?」と話題になる新製品だが、今回発表されたものを大きく分けると、次のようになる。

(1)iPhone 6s/iPhone 6s Plus
(2)iPad Pro
(3)iOS 9
(4)watch OS 2/Apple Watch Hermesコレクション
(5)Apple TV

今回は、発表された新製品の特徴やアップデート内容を短時間で理解できるようにまとめてみたので、参考にしていただきたい。

(1)「3D Touch」で新しい操作体験も。「iPhone 6s/iPhone 6s Plus」


iPhone 6s/iPhone 6s Plus

昨年9月に発売されたiPhone 6/iPhone 6 Plusとほぼ同様のデザイン(若干、サイズと重さが増加した)だが、ボディはより高強度の7000シリーズアルミニウム製。新色のローズゴールドも追加された。従来モデルよりパフォーマンスが70%向上したA9チップ、12メガピクセルの背面カメラを搭載。4K動画の撮影も可能になった。

大きな特徴は、タッチする力の強弱で多彩な動作を可能にする「3D Touch」。メールやURLを軽く押すと内容をのぞき見でき、強く押すと詳細内容を閲覧できる…といった具合に、従来であれば複数回のタッチが必要だった操作も、指の力の強弱だけでコントロールできるように。iPhoneの新しい操作体験となりそうだ。



他にも、写真を撮影した前後の瞬間もとらえ、ベストな瞬間を残すことのできる「Live Photos」など、新機能が盛り込まれている。


(2)大画面・高機能でクリエイティブに使えそうな「iPad Pro」


iPad Pro

iPadシリーズのなかでは最大となる、12.9インチRetinaディスプレイを搭載した「iPad Pro」がラインナップに加わった。

CPUには64ビットのA9Xチップを搭載したハイスペックモデルで、本体一体型ケースになる「Smart Keyboard」と、緻密な手描き表現が可能な「Apple Pencil」もオプションとして登場。特に、ApplePencilは筆圧とペンの傾きを検知して、滑らかで自由度の高い描画が可能だ。



最近では、Adobeをはじめ各社がiPad向けにクリエイティブ用途のアプリを続々リリースしている。これから、そうしたアプリとiPad Proを組み合わせることで、デザイン、イラストレーション、エンジニアリングなどさまざまな分野で活躍するようになるだろう。

(3)Siriがより便利に。マルチタスクも強化された「iOS9」

新機種とあわせて、iOSの最新版となる「iOS9」も発表された。iPhone、iPad、iPod touchのユーザに対し、9月16日から無料アップデートが提供される。


iOS9で新たに追加される「News」アプリ

OSや基本アプリの各所に改良の手が入っているが、音声操作のSiriが大幅に機能向上を果たした。撮影時期や場所などを手がかりに、デバイス内の写真を検索したり、指定した時間に指定した内容を自分に通知するようリマインダを設定したり…といった操作も、端末に話しかけるだけで実現できる。また、iPadの場合は、2つのアプリを横に並べて使用したり、ビデオを再生しながらWebブラウザを使ったり…というように、マルチタスク機能が強化された。

他にも、ユーザーの関心を学習して関連性の高いコンテンツを表示する「Newsアプリ」や、手書き入力・写真の貼り込みにも対応した新メモアプリなどが加わった。バッテリー管理の最適化で、標準的な使い方であれば駆動時間が1時間程度延びるという。


(4)Apple Watchがより快適になる「watchOS 2」。「Hermesコレクション」も登場


watch OS 2

iOS9のアップデートと同じ9月16日、Apple Watchの最新OS「watchOS 2」の無料アップデートが提供される。待ち受け状態の文字盤に天気や世界時計などの情報を表示できるコンプリケーション機能において、App Storeで入手したアプリケーションのデータも表示可能に。より自由に文字盤をカスタマイズできるようになった。

Digital Crownを回して、昨日あるいは明日の出来事を確認できる「タイムトラベル」機能も追加。Siriの音声操作などが強化され、音声入力を使った素早いメール返信や、絵文字での返信機能など、Apple Watchがより快適に使えるさまざまな新機能が盛り込まれた。


Apple Watch Hermesコレクション

あわせて、Apple Watch Sportにゴールドアルミニウムとローズゴールドアルミニウムの2色がラインナップに加わったほか、エルメスとのコラボレーションで生み出された「Apple Watch Hermesコレクション」も登場。一部のApple直営店、エルメスの専門店、百貨店などで販売される。

手縫いのレザーバンドを採用し、HERMESのロゴをあしらったオリジナルの文字盤も搭載した3種類のモデルをラインナップ。それぞれ、エルメスの腕時計、「クリッパー」、「ケープコッド」、「エスパス」にインスピレーションを得たデザインになっているという。


(5)Siri搭載で格段に使いやすくなった「Apple TV」


新型Apple TV

新しいApple TVはCPUにiPhone 6と同じA8チップを搭載してパフォーマンスが向上したが、大きな目玉はタッチパッドやマイクなどを備えた新型コントローラー「Siri Remote」だろう。iOSのSiriと同様に音声操作が可能になり、リビングのソファにいながらにして、スクロール、ナビゲートといった操作ができるほか、作品タイトルやジャンル、キャスト、スタッフなどを声で入力して、iTunesやNetflix、Huluなどのコンテンツを検索したりできる。

新たに搭載されたtvOSにより、App Storeのゲームアプリなども利用できるようになるので、「Siri Remote」を使った新しいゲーム体験への期待も高まっている。


以上、5つのカテゴリに分けてAppleの新製品の特徴をまとめてみた。iPhone 6s/iPhone 6s Plusの3D Touchや、自由度の高いApple Pencilなど、注目に値する新機能も登場したが、全体的には「より感覚的に、より使いやすく」という方向に発展しているという印象だ。使いやすさが向上したApple新製品のそれぞれについて、関連記事でチェックしていただければと思う。

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