さくらインターネット、石狩データセンターへの超電導直流送電を開始

さくらインターネット、石狩データセンターへの超電導直流送電を開始


太陽光発電所からデータセンターへの超電導送電

石狩超電導・直流送電システム技術研究組合は、「高温超電導技術を用いた高効率送電システムの実証事業」(経済産業省から受託)において、さくらインターネット株式会社の太陽光発電所から、石狩データセンターへの超電導直流送電を開始した。

超電導送電は、電気抵抗が0になる超電導技術を活用したもので、その効率性から次世代送電技術として期待されている。今回の実証事業では、データセンターへの送電を通じて超電導送電システムの通電安定性を検証し、将来の実用化のための課題を抽出することを目的としている。

超電導送電は送電ロスを低減することが可能で、送電効率が向上するため電力の低コスト化につながる。送電元は出力200kWの太陽光発電所で、同施設はさくらインターネット株式会社が建設した。直流で発電された電力は交流電力に変換されることなく、超電導送電で石狩データセンターへそのまま送電される。

データセンター内では直流で動作するサーバーに直接給電される。交流・直流の変換ロスがないことに加えて、 超電導を使えば送電路のロスも減らすことができるため、送電効率をさらに向上できることが期待されている。

発表資料
URL:http://www.sakura.ad.jp/press/2015/0924_superconductivity/
2015/09/28

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