富士通研究所、サーバー間の光通信を2倍に長距離化する光送信器技術を発表

富士通研究所、サーバー間の光通信を2倍に長距離化する光送信器技術を発表


中継光導波路によりモード分散を低減

株式会社富士通研究所は、既存の光ファイバーを利用して、サーバー間光通信を従来の2倍となる200mに長距離化する技術を開発したと発表した。

同技術は、レンズから光ファイバーまで光を中継して伝える中継光導波路を挿入することにより、既存のマルチモードファイバーを用いて、モード分散を低減させる技術。これにより、光通信の距離が従来の2倍に拡大するため、最大で従来比4倍程度のサーバー接続が可能となる。

現在、データセンターの課題としてフロア拡張などのニーズから、フロア面積を拡大してサーバーを配置するために、各サーバーを接続する光通信路の長距離化が課題となっている。今回の技術を利用することにより、光通信の距離を拡大させることが可能となり、大型データセンターにおけるサーバーの分散処理能力を向上させることができる。

同社は同技術を実装した光トランシーバーの小型化を進めて、2017年度の実用化を目指すと説明している。

発表資料
URL:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2015/09/28.html
2015/09/29

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