千葉県・昭和初期に若くして亡くなった画家夫妻の回顧展「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」

千葉県・昭和初期に若くして亡くなった画家夫妻の回顧展「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」


板倉鼎「黒椅子による女」1928年 松戸市教育委員会蔵

松戸市立博物館 企画展示室では、2015年11月29日(日)まで「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」を開催している。前期日程は11月1日(日)までで、作品の約半分を展示替えして11月3日(火・祝)から後期日程がスタート。昭和初期にパリで才能を開花させた板倉鼎(1901〜1929)・須美子(1908〜1931)夫妻に注目し、初公開15点を含む作品や資料150点が展示されている。休館日は毎週月曜(該当日が祝日の場合は翌日)、開館時間は9:30〜17:00(入館は16:30まで)で、観覧料は一般400円/大学・高校生200円/中学生以下無料。

本展は、没後長く埋もれていた2人の生涯にわたる画業に光を当て、現代に蘇らせる回顧展だ。板倉鼎氏は、東京美術学校卒業の翌年に須美子氏と結婚し、翌1926年にパリに留学。フランスの展覧会「サロン・ドートンヌ」に入選するなど将来を嘱望されていたが、帰国を目前にした1929年に敗血症で倒れ、28歳の若さでパリに客死した。須美子夫人は、1927年から鼎氏の手ほどきで油絵を始め、「サロン・ドートンヌ」にも入選。平明でナイーブな画風を特徴としたが、帰国後の1934年に肺結核のため25歳で亡くなっている。本展では、近年ヨーロッパで発見された須美子夫人の油彩画をはじめとする未発表作品も紹介。そのほか、夫妻が留学先から松戸市の家族に送った手紙なども公開されている。


板倉須美子「ベル・ホノルル12」1927〜29年頃 松戸市教育委員会蔵


板倉鼎「風景 秋更け行く」1920年 松戸市教育委員会蔵

■期間:
2015年10月10日(土)~11月29日(日)

■開催場所:
松戸市立博物館 企画展示室
千葉県松戸市千駄堀671

■問い合わせ先:
松戸市立博物館
tel. 047-384-8181
url. http://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/kankoumiryokubunka/rekisi-bunka/dezitarubizyutu_top/event/H27kikakuten.html
2015-10-10
2015-11-29
event


MdN DIのトップぺージ