「Firefox 42」が第三者企業からの追跡を制限するトラッキング保護機能を実装してリリース

「Firefox 42」が第三者企業からの追跡を制限するトラッキング保護機能を実装してリリース


「Firefox」ロゴ

Mozilla(日本支部:一般社団法人Mozilla Japan)は、Webブラウザ「Firefox」の最新版として、バージョン42.0をリリースした。Web閲覧中の「トラッキング保護機能」を実装し、より強力なブライベートブラウジングを実現。Web開発者向けの「Firefox Developer Edition」についても、直感的にアニメーションを編集できるツールを含む新機能を搭載した最新版がリリースされ、ダウンロードが可能となっている。

「Firefox」には、これまでもWeb閲覧時の履歴を残さないプライベートブラウジングモードが搭載されていたが、今回のアップデートはそれを強化するもの。自分のクライアントに履歴を残さないだけでなく、サードパーティ(第三者)企業によるユーザーのトラッキング(追跡/追尾)を制限する機能が追加された。この機能は、Windows版/Mac版/Linux版/Android版のそれぞれで利用が可能。これに伴い、環境設定に「プライベートウインドウでサイトによるトラッキングをブロックする」のON/OFF項目が加えられた。なお、従来からの「サイトにトラッキングしないよう要求する」の項目は、そのまま並行して残されている。

そのほかの変更点は、サイトのセキュリティやプライバシーの制御を行う「コントロールセンター」の追加、パスワードマネージャの改善、IPv6をサポートするなどのWebRTCに関する改良など。細かい追加ではあるが、音声を再生しているタブにアイコンが表示され、そこをクリックすることでミュート切り替えも実行できるようになった。YouTubeなどの再生時にタブの部分で消音でき、アクティブでないタブでも操作できるため、目立たないながらも非常に利便性が高い強化だ。HTML5関連では、ES6のReflectや、ImageBitmapおよびcreateImageBitmap()が実装されており、HTML5のvideo向けMedia Source Extensionが全てのサイトで利用できるようにもなっている。


「Firefox 42」の新しいプライベートブラウジング画面(画像はWindows版)


トラッキング保護機能付きプライベートブラウジングイメージ

一般社団法人Mozilla Japan
URL:http://www.mozilla.jp/
2015/11/04

MdN DIのトップぺージ