水野学氏らを監修に迎えた相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」が本格始動

水野学氏らを監修に迎えた相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」が本格始動


リニューアルする9000系電車(イメージ)

相鉄グループは、ブランドイメージと認知度の向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」を本格始動させたことを発表した。2017年12月で相鉄ホールディングス株式会社の前身にあたる相模鉄道株式会社の設立から100周年を迎え、その後も都心への相互直通運転を予定していることから、認知度や好感度を高めて“選ばれる沿線”を実現するための取り組み。鉄道の駅舎や車両、駅に隣接された商業施設などを、統一されたデザインコンセプトに基づいて刷新するプロジェクトとなっている。

本プロジェクトでは、クリエイティブディレクターの水野学氏(good design company代表)と、空間プロデューサーの洪恒夫氏(株式会社丹青社/プリンシパル クリエイティブディレクター)がデザイン面での総合監修を担当。「これまでの100年を礎に、これからの100年を創る Thinking of the next century.」をコンセプトとし、目先のトレンドには左右されないような“古くならない、醸成するデザイン”と“普遍的な色・素材”を目指す。2016年春の9000系リニューアル工事の完成に合わせ、車両や制服などが披露される予定だ。

施工例として、車両の外観には横浜の海をイメージした「YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)」を採用。内装はグレーを基調とし、昼と夜で色調が変化する調光機能付きの照明や、スコットランド製の本革を用いたクロスシートなどが導入される。駅舎のキーカラーもグレーで、一部にはレンガなどの素材を組み合わせることにより落ち着いた雰囲気を演出。モデル駅としてリニューアル工事が進められている平沼橋駅では、既に駅舎部分が完了しており、ホーム部分を含めた全体の完成は2016年秋の見通しだ。また、制服に関してはスタイリストの伊賀大介氏と協働し、共通のコンセプトと機能性を両立させたデザインにリニューアル。相模鉄道株式会社と相鉄バス株式会社の制服を、2016年秋に一新することが予定されている。


グレーを基調に落ち着いた雰囲気のデザインを目指す車内(イメージ)


本革を採用して座り心地の良さを追求するボックスシート(イメージ)


モデル駅としての先行リニューアル工事で新デザインが適用された平沼橋駅


平沼橋駅の変更前の様子。リニューアルで雰囲気が一変したことが分かる

相鉄グループ(相鉄ホールディングス株式会社)
URL:http://www.sotetsu.co.jp/
2015/11/09

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