株式会社講談社は、作品集「藤城清治の旅する影絵 日本」を11月11日に発売した。「暮しの手帖」（株式会社暮しの手帖社）での連載や、キャラクター「ケロヨン」の原作者としても知られ、91歳を迎えてもなお精力的に活動している影絵作家の藤城清治氏による画集。藤城氏は幻想的な作風で定評を得る一方で、リアリティ溢れる作品も次々と創り上げており、本書では日本各地を訪ね歩く旅の中で生み出された150点以上の作品が収録されている。

本書の収録作品は、藤城氏による“跡史を訪ね、自然の美しさを愛で、被災地に思いを込め、時空を越え想像を凝らした思索の旅”で生まれたものだ。10年振りに制作された広島原爆ドームの影絵や、藤城氏自身の戦争体験に向き合った九十九里の最新作も掲載。九十九里のスケッチと影絵制作の様子は、NHKの「ニュースウォッチ9」でも二度にわたり放送されて話題を呼んだ。本書は藤城氏の創作欲と情熱を感じさせる1冊で、旅心を誘う美しい影絵作品とともに、味わい深い街々へのエッセイなども収録されている。豪華な大型本の体裁で、特製美麗ケース入りの仕様。初回特典として、この画集のために藤城氏が制作した切り絵を繊細なレーザーカットで再現した「光る 喜ぶ こびと」も付属している。
(C) Seiji Fujishiro/HoriPro

出版社：株式会社講談社
著者：藤城清治
価格：1万4000円（税抜）
URL：http://ehon.kodansha.co.jp/fujishiro_nihon
Amazon：http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406219614X/mdndi-22/
2015/11/12