CerevoがIoTロードバイク「ORBITREC」発表、既存の自転車のIoT化も可能に

CerevoがIoTロードバイク「ORBITREC」発表、既存の自転車のIoT化も可能に


ORBITREC

株式会社Cerevoは、スマート・スポーツ用品ブランド「XON(エクスオン)」の新製品として、各種センサーを内蔵し、3Dプリント技術を使って作られたフレームを備えたIoTロードバイク「ORBITREC(オービトレック)」を発表した。同製品は米国で開催される「CES Unveiled」および「CES 2016」において実機展示を行なう。発売は2016年春を予定している。

同製品は、オーナーの体に最適なジオメトリを実現するオーダーメイド・フレームを短期間かつ安価に製作するため、チタン焼結型3Dプリント技術とカーボンファイバーチューブを組み合わせた構造を採用しており、最短納期1カ月以内、価格7000ドル以下を実現した。フレームダウンチューブには各種センサーを内蔵しており、走行中の精密なログを取得・分析できる機能を搭載している。

同社は、ORBITRECが備える各種センサーと通信機能を外付けアダプタとして、既存の自転車に取り付けることでIoT自転車にできる計測・通信装置「RIDE-1(ライドワン)」も発表した。

また、ORBITRECおよびRIDE-1から取得されたビッグデータを解析して、ライディングが安全で楽しくなる情報をフィードバックする専用解析サーバーもあわせて開発した。ORBITRECおよびRIDE-1とは、Bluetooth接続されたスマートフォンの専用アプリ経由で通信する。

センサーは9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)および温度、湿度、気圧、照度、GPSを搭載しており、走行中の場所や速度といった基本的な情報のほか、傾きや衝撃などフレームの状態も取得する。GPSによる走行ログと組み合わせることで、過去の走行履歴を車体の色々な情報とともに振り返って分析できる。

BluetoothとANT+を搭載しており、ほかのデバイスやサービスと連携することもできる。スマートフォンと連携して、走行中の転倒やグループからの遅れが発生した際に仲間へSMSで通知したり、特定地点を通過したらサスペンションダンピングを変更したり、照度センサーを利用してトンネルに入った際にライトを自動で点灯したりすることができる。また、専用サーバーを用いたビッグデータ分析・フィードバック機能を用いることで、転倒発生率が高い場所をGPS情報とあわせてマーキングして、警告メッセージをプッシュ通知することもできる。


RIDE-1

ORBITREC
URL:https://xon.cerevo.com/ja/orbitrec/
2016/01/06

MdN DIのトップぺージ