アメリカ大統領選挙に向けた最新世論調査で、中西部アイオワ州ではドナルド・トランプ（Donald Trump）氏が37％の支持を集め、2位のテッド・クルーズ上院議員の26％に差を付けている。ここのところトランプ氏は、保守派の大きな票田であるティーパーティからの支持が厚いサラ・ペイリン（Sarah Palin）元アラスカ州知事からの協力をとりつけるなど、共和党での立場を強くしている。

そのトランプ氏が、Appleに対して「製品を国内で製造させる」と主張し大きな話題となっている。発言が行われたのは、バージニア州リバティー大学での演説において。「アメリカが再び国力を盛り返すには、国内への集中が必要」と主張、その例として「Appleのコンピューターなどはアメリカ国内で製造すべき」としている。

米国内での生産は「Mac Pro」のみで、iPhoneなどは台湾Foxconnなどの海外サプライヤーに頼っているApple。もし、アメリカ国内のみでiPhoneを作ることになったらという仮想に対し、米メディアが試算を発表。iPhone 6sの価格は1300ドル以上になるとしている。ドコモを例に取るとiPhone6s（16GB）が9万3312円なので、アメリカでの値上がり率をそのままかけると、18万6624円になってしまう。

さらに、安倍政権が主導する「携帯料金引き下げ」のために、携帯各社がiPhoneの料金を1万円ほど値上げするという報道もある。そうするとiPhone6sは20万円近くになり、簡単には機種変できない高級品になってしまう。

「全てのイスラム教徒はアメリカ入国禁止」や女性蔑視発言、貿易に関する主張が支離滅裂など、失言・放言が目立つトランプ氏。気軽に機種変更もできない世界にならないよう、Appleファンだけでく世界の目が集まっている。

「Donald Trump addresses Liberty University students」
URL:https://www.youtube.com/watch?v=vB6_5Bs-QEk
2016/01/22