明治、イソジンの「カバくん」酷似デザイン使用予定のシオノギなどを提訴

明治、イソジンの「カバくん」酷似デザイン使用予定のシオノギなどを提訴


イソジンうがい薬
(c)Nitto

株式会社明治は9日、これまでイソジンに使われてきた商標登録キャラクター「カバくん」について、ムンディファーマ株式会社とシオノギヘルスケア株式会社が類似キャラクターを使用しないよう、不正競争行為差止等仮処分命令の申立てを行ったと発表した。

明治はこれまで、イソジンの商標でポビドンヨード製剤の製造販売を50年以上も行ってきた。しかし、イソジンの商標を持つ、米製薬会社ムンディファーマは明治とライセンス契約を更新せず、代わりにシオノギがライセンスを取得して2016年4月から「イソジン」ブランドを引き継ぐこととなった。なお、明治は製造法は同じままの製品を「明治うがい薬」として販売する。

問題になっているのは、イソジンの代名詞でもある「カバくん」。キャラクターとしての「カバくん」の商標は明治が保持しているため、新「イソジン」にガラガラとうがいする「カバくん」のキャラクターは使えない。だが、発売予定のシオノギのイソジンのパッケージには大きな口を開けてヨードを流し込むカバという、「カバくん」そっくりのイラストが掲載されていた。それに対し、明治側は類似キャラの使用を止めるよう求めたが受け入れられないために、今回の提訴にいたったという。

シオノギとムンディファーマは「コメントは控えたい」としている。


(左)新イソジンに使用予定のカバ
(右)「カバくん」
(c)Nitto

発表資料
URL:http://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2016/detail/20160209_03.html
2016/02/10

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