自動運転が交通違反でAIに切符!? 米当局が人工知能をドライバーと認める見解

自動運転が交通違反でAIに切符!? 米当局が人工知能をドライバーと認める見解


Google自動運転車イメージ

米Googleが開発している自動運転プロジェクトに関して、米運輸省(Department of Transportation)の米国家道路交通安全局(NHTSA)は、Googleからの検討要請に応えて書類を返信、運転の責任がAIにあり、ドライバーとして認める方向であるとしている。

今回、Googleは、NHTSAが自動運転車プロジェクトの責任者クリス・アームソン(Chris Urmson)に対して送った書類を公表し、自動運転の責任の所在がどこにあるのかを明らかにしている。

Googleの主張では、自動運転車に人間が乗る場合でもハンドルやアクセル・ブレーキペダル、ウインカーなどの操作系統を全て排除したインターフェイスを認可するよう求めていた。なぜなら、現行の法律では、車を制御するドライバーは人間であり、ドライバーの座席には車を操作する機構を適切に配置することが必要となる。


Google自動運転者走行イメージ

Googleは人の手の介在しない完全なる自動運転車に自信を持っており、そのための解釈をNHTSAに求めていたところ、回答として自動運転車のAIをドライバーとして認めるという旨の書類を受け取り、今回の公表となった。当局では、今回の見解を元に、ドライバーの定義について再検討するとしている。なお、自動運転車が交通違反を起こした場合、違反の処罰を受けるのがAIなのか、車の所有者なのか、開発者のGoogleなのか、その責任の所在については今回の書類では明らかにされていない。


Google Self-Driving Carのテストの様子
盲導犬を連れた全盲者でも1人で車で移動できる

発表資料
URL:http://1.usa.gov/1TbuRGU
2016/02/15

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