「雪道を歩く」「ドアを開けて出て行く」、2足歩行ロボ「Atlas」の進化が凄まじい

「雪道を歩く」「ドアを開けて出て行く」、2足歩行ロボ「Atlas」の進化が凄まじい


「Atlas」

米Google傘下のボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)は23日(米国時間)、同社の公式YouTubeアカウントで、2足歩行ロボットの新動画「Atlas, The Next Generation」を公開した。

これまで、4足歩行ロボットのビッグドッグ(BigDog)や、BigDogの小型版・スポット(SPOT)などを発表してきたボストン・ダイナミクス社。そのロボットは、「キモい」「人が入ってる?」などと大きな驚きをもって迎えられてきた。今回発表された動画では、同社の2足歩行ロボット「Atlas」のニューバージョンを紹介。モバイル操作に特化したというその動きは、BigDog登場時と同じような衝撃を与えている。

動画では、マサチューセッツ州のウォルサムにある同社の本社ビル(78 Fourth Avenue)のロビーからスタート。ズラリと並ぶロボットの中から、「Atlas」がツカツカと進み出て、なんとドアを開けて出て行く。


ドアを押し開けて外へ

外は雪が積もる一面の銀世界。しかし、Atlasはセンサーを使って起伏のある地形をものともせず林の中を歩いて行く。雪をサクサクと踏みしめながら、自重で雪が沈んでも、また雪に足を取られて滑っても、Atlasは転ぶこと無く進んでいく。


起伏有る雪道を歩く

場面は転換して、倉庫のような場所。Atlasは油圧作動式の電動ハンドを使い、10ポンド(約4.5kg)の荷物を持ち上げ、棚に仕分ける作業をこなしている。更に、人間がいじわるするかのように荷物をずらしても認識して取りに行き、思い切り小突いて倒れても、その場で立ち上がる器用さもある。


倉庫での作業もOK

BigDogは、軍用運搬ロボとしては「うるさすぎて部隊の位置がバレる」という理由で米陸軍から不採用になってしまったが、Atlasは、倉庫などでの作業では、かなりの可能性があるということを見せつける動画であった。

Boston Dynamics公式YouTubeチャンネル
URL:https://www.youtube.com/channel/UC7vVhkEfw4nOGp8TyDk7RcQ
2016/02/25

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