ECサイトの多くに品質管理の問題アリ、HTML文法エラーは99%に存在

ECサイトの多くに品質管理の問題アリ、HTML文法エラーは99%に存在


発表を行ったSpelldataのサイトより

株式会社Spelldataは9日、ネット通販などを行うEコマースサイト(ECサイト)のうち、日本の売上上位300社の自社サイト286サイトの品質を調査して、その結果を発表した。調査期間は2016年1月4日〜22日、調査ツールは「Nu Html Checker」「Catchpoint」を使用。

情報の品質やコーディング品質に大きな影響を及ぼす、トップページのHTML文法エラー数について調査したところ、286サイト中エラーがゼロだったのはたった1サイトで、99%以上のサイトにHTML文法エラーが存在していた(平均145エラー)。なお、トップページのHTMLバージョンは「XHTML1.0」が45.5%でトップだった。


トップページのHTML文法エラー


トップページのHTMLバージョン

ほかにも、品質的に問題アリとされるデータが複数判明している。ページあたりの容量は平均3.6MBと重めで(世界のWebサイト平均は2.2MB)、表示速度や繋がりやすさに支障をきたし、また、配信品質に関わる外部接続では、アクセス解析や広告などの多くの「サードパーティ」サービスを利用することで、平均28ホストまで膨れている。特に、Twitter、Facebook、Google+などのソーシャルメディアのボタンを設置することでその数は増え、この3サービスのボタン追加で12〜17ホストと接続されている。


トップページ接続ホスト数

上記以外にも、平均62接続という大量のネットワーク接続数や、平均226ファイルにのぼる画像やJavaScript、 CSSの大量利用などの結果も出ており、日本のECサイトの品質管理には問題が有ると警鐘を鳴らしている。

発表資料
URL:http://spelldata.co.jp/research_data/japan_ecommerce_top300_website_quality_2016.html
2016/03/10

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