人工知能が「写真+絵」を劇的アーティスティックにミックスするサービスが話題

人工知能が「写真+絵」を劇的アーティスティックにミックスするサービスが話題


「猫+ワシリー・カンディンスキーのTransverse Line」

Googleの人工知能搭載囲碁ソフト・アルファ碁(AlphaGo)が、世界トップクラスのプロ棋士イ・セドルを破ってニュースになっているが、アート界では2つの画像をミックスする人工知能が話題になっている。

海外サイトに掲載された画像ミックスサービスは、2つの画像を取り込み、人間の脳神経回路と同じニューラルネットワークテクノロジーで新たな絵を生成するというもの。ベースとなるのは基本「写真」で、そこにスタイルを決定する「絵」を合わせると、「写真」をその「絵」のタッチや色遣いに変換してくれる。

紹介されていた作例では、ピンクのジニアの写真にカラフルな草花の絵を合わせれば、一輪のジニアの花びらいっぱいに色彩が溢れ、驚く猫にワシリー・カンディンスキーの抽象絵画を合わせると、猫の感情が様々な記号的なタッチで浮かび上がる。日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」はスノーボードの自撮りとコラボ。荒々しく波頭砕ける中を滑るという、躍動感たっぷりの仕上がりになっている。そのほか、巨匠×巨匠や実写×実写の組み合わせもあり、人工知能が人の発想ではなかなか届かない芸術の高みを見せてくれている。


「ジニア+カラフル絵画」


「スノーボード+葛飾北斎」


「ダヴィンチのモナ・リザ+ゴッホの星月夜」


「犬+ゴッホの星月夜」


「人物画+花のイラスト」

この画像ミックスサービス、海外サイトはロシアの「Ostagram(オスタグラム)」というサイトを紹介していたが、記事にはこのサービスの元祖を名乗る人物とその関係者も登場。米コーネル大学に認められた証を掲げて、自らのサイト「DEEPART(ディープアート)」の正当性を訴えている。また、同じようなテイストの作品が並ぶ「Dreamscope(夢鏡)」というサイトもあり、類似サービスが林立している状態になっている。なお、全て海外サイトなので、サービスは安全性を確かめてからの利用が望ましい。


シンプルな「DEEPART(ディープアート)」画像ミックス画面

「DEEPART(ディープアート)」
URL:http://deepart.io/image/submissions/

「Dreamscope(夢鏡)」
URL:https://dreamscopeapp.com/

「Ostagram(オスタグラム)」
URL:https://www.facebook.com/ostagram/?fref=ts
2016/03/15

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