ITを活用して熊本地震の被災地を支援、被災状況マップ作成のクラウドファンディング開始

ITを活用して熊本地震の被災地を支援、被災状況マップ作成のクラウドファンディング開始


クラウドファンディングのページ

災害時などにオープンストリートマップ(OSM)を使って地図情報を迅速に提供する非営利団体であるCrisis Mappers Japan(クライシスマッパーズ・ジャパン)は、地図作成による情報インフラの整備で熊本地震の被災地を支援するプロジェクトを立ち上げて、クラウドファンディング「READYFOR」にて活動費の支援募集を開始した。

同組織は2010年1月のハイチ地震や2011年3月の東日本大震災、2015年4月のネパール地震などの災害において、OSMを活用した地図作成「クライシスマッピング(インターネットを使って遠隔地から、被災地の最新の状況を反映した地図を作成すること)」により支援を行ってきた団体で、今回の熊本地震でもすでにクライシスマッピングを開始している。

OSMで作成された地図は無料で印刷・配布できるため、ボランティアセンターなどで配布する紙地図にも利用しやすく、また、多数の地図作成者(マッパー)による共同作業により、山間部や過疎地域など他の地図サービスでは情報が少ないエリアにおいて、より詳しい地図情報が得られる場合がある、といった特徴がある。

同組織は減災のための情報発信・収集について活動している「減災インフォ」と連携して活動している。減災インフォで集約された情報のうち、空間情報として展開可能なものについては、クライシスマッピングで作成された情報と重ねあわせている。

また、ボランティアセンターのIT支援を行っている「災害IT支援ネットワーク」とも連携して活動している。「災害IT支援ネットワーク」は、2013年の伊豆大島土砂災害時にクライシスマッピングと連携して、ボランティアに地図配布をしたり、現地からの情報をクライシスマッパーズジャパンに届けたりして相互連携を行った。今回も災害ボランティアセンターの稼働に向けて、準備が進んでいるという。

Crisis Mappers Japanは、これらの組織と連携して、現地調査やマッピング作業、作成した地図の印刷・配布を行うための資金を募集している。支援コースは1000円、5000円、1万円、3万円、10万円の5コースで、期間は4月28日の23時まで。

クラウドファンディングのページ
URL:https://readyfor.jp/projects/8072
Crisis Mappers Japan
URL:http://crisismappers.jp/index.html
2016/04/17

MdN DIのトップぺージ