プラネックス、“鎖国”でデータ流出を防ぐWi-Fiセキュリティユニット「SAKOKU」を発売

プラネックス、“鎖国”でデータ流出を防ぐWi-Fiセキュリティユニット「SAKOKU」を発売


「SAKOKU(MZK-1200DHP-SK)」

プラネックスコミュニケーションズ株式会社は、Wi-Fiセキュリティユニット「SAKOKU」を発売した。既存のルータとの連携で、パソコン / スマートフォン / タブレットなどからの意図しないデータ流出を未然に防ぐための機器。一般的なファイアーウォールは外部からの通信を全て遮断して必要な通信のみを後から許可するが、本製品ではそれを逆にしたコンセプトが採用されており、接続された機器を“鎖国ゾーン”化して情報漏洩を防止する。ルータ機能も備えているため、メインの無線LANルータとして使用することも可能。価格はオープンとなっている。

本製品は、“鎖国”をテーマにセキュリティ対策を行うハードウェアだ。国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)では、インターネット上で到達可能な未使用IPアドレス空間(ダークネット)のトラフィック監視でサイバー攻撃の状況を把握しようと試みており、国別のホスト数やパケット数も公開しているが、本製品ではこれらのランキング「nicterWeb Top 10 List」(http://www.nicter.jp/nw_public/scripts/index.php#top10_sp)を活用。ランキング上位の国や地域を危険と捉え、デフォルト設定でアメリカと日本を除く全ての該当国 / 地域への送信を規制する。メールなどの通常のやり取りは国内のサーバを経由するため、ブロックを設定したままでもブロックした国や地域の人とのやり取りに不便はない。

自宅や職場などで、本製品に接続された機器は“鎖国ゾーン”とされるが、メインルータとして用いることで全ての機器を“鎖国ゾーン”に入れることも可能。もちろん必要な通信を確保するためのホワイトリストの設定機能も搭載しており、一時的なブロック無効化も行える。なお、自身でのセキュリティ対策に不安があるユーザーのために、同社の専門スタッフによる訪問サービスも実施。遮断ログでブロックした送信元情報と送信先情報を見ることも可能で、ユーザーの遮断ログの詳しい解析を行って統計レポートを提供する有料サービスも用意されている。

本体はIEEE 802.11ac/n/g/b/a対応で、5GHz帯と2.4GHz帯の同時利用が可能。有線接続部は10/100/1000BASE-T対応でWAN側1ポート / LAN側4ポートを備えている。本体サイズは約115(幅)×175(高さ)×32(奥行)mm、重量は約239gで、対応OSはWindows 10/8.1/8/7/Vista/XP(32bit)およびMac OS X v10.6以降。製品には縦置き用スタンドが付属する。

プラネックスコミュニケーションズ株式会社
価格:オープン
URL:http://www.planex.co.jp/
2016/04/22

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