富士ゼロックスと横浜美術館のコラボによる企画展「複製技術と美術家たち-ピカソからウォホールまで」

富士ゼロックスと横浜美術館のコラボによる企画展「複製技術と美術家たち-ピカソからウォホールまで」


アンリ・マティス《サーカス》(詩画集『ジャズ』より)1947年 富士ゼロックス版画コレクション

2016年4月23日(土)から6月5日(日)まで、横浜美術館にて「複製技術と美術家たち-ピカソからウォホールまで」が開催されている。横浜の地元企業である富士ゼロックス株式会社と横浜美術館のコラボレーションによる企画展。休館日は木曜で、5月5日(木・祝)は無料開館となり、翌5月6日が振替休館となる。開館時間は10:00〜18:00(夜間開館5月27日は20:30まで)で、入場料は一般1300円 / 65歳以上1200円(要証明書)/ 大学・高校生700円 / 中学生400円 / 小学生以下無料。

本展では、富士ゼロックス株式会社の版画コレクション約950点の中から約300点が展示される。富士ゼロックス版画コレクションでは、1988年以来「版画もしくはそれに類する手段で複数制作されたもので、その時代の精神や文化を表徴する作品」を指針として、欧米と日本の重要な作家による版画 / 写真 / コピー・アート(ゼログラフィーによる作品)/ アーティストブックなどを収集。コレクションが今回ほどまとまって公開されるのは初となる。これに横浜美術館が擁する100点を加え、合計で約400点を展示。パブロ・ピカソ(1881〜1973年)をはじめ、20世紀の欧米を中心とする美術家たちが、どのような芸術のビジョンをもって作品をつくっていたのかを検証する。

さらに見所として、論文「複製技術時代の芸術作品」でも知られるヴァルター・ベンヤミン(1892〜1940年)の考察や発言に注目し、彼が著作中で言及した写真や美術の作例も展示。彼が終生愛好したパウル・クレー(1879〜1940年)をはじめ、数々の芸術家の実作品を美術史の流れの中で鑑賞でき、シュルレアリスムの詩人の1人であるポール・エリュアール(1895〜1952年)がマン・レイ(1890〜1976年)と共作した詩画集なども展示される。なお、本企画展では富士ゼロックス株式会社のクラウド発信型音声ガイドサービス「SkyDesk Media Trek」も活用。来場者が持つスマートフォンやタブレット端末に音声ガイドを配信するサービスが提供されている。


パウル・クレー《ホフマン的な場面》 1921年 富士ゼロックス版画コレクション

■期間:
2016年4月23日(土)~6月5日(日)

■開催場所:
横浜美術館
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1

■問い合わせ先:
横浜美術館
tel. 045-221-0300
url. http://yokohama.art.museum/
2016-04-23
2016-06-05
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