ソフトバンク、災害による通信障害から早期復旧できる気球を使った通信の実証実験

ソフトバンク、災害による通信障害から早期復旧できる気球を使った通信の実証実験


「係留気球無線中継システム」イメージ

ソフトバンク株式会社は25日、同社が使用する周波数を使った「係留気球無線中継システム」を開発し、同システムを使ったフィールド実証実験を実施するための実験試験局の本免許を総務省北海道総合通信局より取得。今後、北海道広尾郡大樹町周辺で通信品質およびサービスエリアの広さなどを評価すると発表した。

本システムは、携帯無線通信の基地局などを係留気球に設置して運用することが可能になったことにより開発された通信システム。すでに2012年5月から各地で3.3GHz帯を用いた係留気球無線中継システムの実証実験を実施してきたが、今回は新開発の1.5GHz帯の無線中継周波数を用いたLTE/W-CDMA対応無線中継装置を用いて実証実験を開始するとしている。


実験概要図

なお、ソフトバンクは熊本地震を受けて18日には福岡県八女市で災害無線中継システム搭載の気球をあげ、被災地支援へ向かう人などへの安定した通信サービスの提供を図っている。

同社では、「災害に備えてさまざまな取り組みを実施しており、今後も災害時の速やかな通信ネットワークの復旧に努めていきます。」としている。


福岡県八女市で実施された係留気球無線中継システムによる臨時基地局

発表資料
URL:http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2016/20160425_01/
2016/04/25

MdN DIのトップぺージ