芸人と芸術家、二つの顔を持つキンコン西野亮廣氏が選ぶ「負けエンブレム展」

芸人と芸術家、二つの顔を持つキンコン西野亮廣氏が選ぶ「負けエンブレム展」


西野亮廣氏のデザイン

吉本興業株式会社所属のお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏は、オリンピック東京2020大会エンブレムの最終候補作品発表を受け、自身のブログ「行ってもない旅日記」で応募していた“落選”作品のコンペ「負けエンブレム展」の大賞を発表している。

絵本や絵画の製作を手がけ、アーティスト活動も多い西野氏。今回の東京2020大会エンブレムにも実際に作品を出品しており、4点の最終候補作品を見て、「無難でツマラナイ」と感じ、「落選作品の中にも素晴らしいデザインがあったのでは?」という想いから「負けエンブレム展」を企画。400点を超える応募作品が集まった。

それらの“負け”エンブレムは約8割が「日の丸」モチーフで次点が「富士山」。これらの多数の同じようなエンブレムを見た氏は、「最終候補作品は面白くはないが、残る理由もすごく分かる」と王貞治氏や杉山愛氏が務めるエンブレム委員会の決定に一定の評価を与えている。

その上で「負けエンブレム展」として、「審査員特別賞」「優秀賞」「大賞」を選定し、発表した。まずは「番外編」として銀杏と桜をモチーフにした【作品名:銀杏桜】やご飯をデザインした【作品名:OMOTENASHI】を紹介。さらに、作者をセブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店とする、佐野研二郎氏のデザインを模倣した【作品名:おでん】には「大好きッス」と称賛を送っている。


【作品名】
おでん
【作者】
セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店

「佳作」の中では、Webサイトなどの仮想空間上にエンブレムが存在し、参加者が丸や線を書き加えて2020年まで変化し続ける【作品名:Co-Created Suns】の試みに「面白すぎ!」とコメント。


【作品名】
Co-Created Suns
【作者名】
iShuttle

そして「審査員特別賞」には佐野研二郎の“あの”デザインを選出。「やっぱりイイ」と評価し、「デザイナーにチャンスを」と述べた。「優秀賞」はシンプルで力強いという理由でツルモチーフの【作品名:鶴、舞う。】。最後の「大賞」には自身がデザインした蝶モチーフのデザインを選び、用意した賞金10万円を自分で獲得して、熊本の被災地に全額寄付するという、お笑い芸人らしく、しっかりオチをつけてコンペを締めくくっていた。


【作品名】
鶴、舞う。
【作者名】
かんかん

キングコング西野オフィシャルダイアリー
URL:http://lineblog.me/nishino/archives/2991300.html
2016/04/26

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