Web制作ツールの定番「BiNDクラウド」が被災地支援に無償提供

Web制作ツールの定番「BiNDクラウド」が被災地支援に無償提供

(株)デジタルステージは25日、熊本地震からの復興に関わるサイトを運営する被災者、支援者に向けて、同社のWeb制作ツール「BiNDクラウド・プロコース」を無償で提供することを発表した。無償で利用できる期間は1年で、申し込み受付期間は6月30日まで。

BiNDクラウドは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、テンプレートを使って直観的な操作で高品位なデザインのWebサイトを作成できるツール。パッケージソフトではなくWebサービスなので、インターネット環境のあるPCがあればどこからでも利用可能。
また、公開サーバもサービスに含まれるため、費用負担を抑えながらWebサイトの運用が可能となっている。

無償で提供されるBiNDクラウド・プロコースは月額3,218円の有料プランだが、同社の「熊本地震 復興支援プロジェクト」の一環として、被災当事者による復興活動や、第三者による復興支援活動に関するサイトの運営者などを対象に、1年間無償提供される。
申し込みは、復興支援プロジェクトの特設サイトからフォーム入力にて受け付けている(申し込み後、3カ月以内に活動内容および作成したサイトを報告することが条件)。

支援者、被災者それぞれの立場で利用できる
今回のBiNDクラウド・プロコース無償提供の特徴は、支援者、被災者それぞれの立場で利用できる点だ。

支援者の場合は、例えば「被災地で役立つ商品やサービスを提供したい」「ボランティア活動を組織したい」「支援活動に参加する人的ネットワークを広げたい」といった際に、Webサイトで告知したり、より多くの支援を集める必要が出てくる。

被災当時者の立場でも、「自分たちで地域を盛り上げる活動を立ち上げたい」「特産品を全国に広めたい」「復興のために事業を興したい」といったさまざまなニーズから、Webサイトで発信していくことは必須になる。

ひとことに被災地支援といっても、活動する人の立場によってさまざまな形態や関わり方が生まれてくるのが現実だ。今回のように、被災者・支援者の両方をカバーすることで、より多くの活動者が情報発信しやすくなるだろう。

スマホにも対応した最新のデザインを素早く作成

BiNDクラウドは、プロのデザイナーはもちろん、専門知識のない人でも分かりやすい操作で高品位なWebサイトを作成できることを目指したツール。もし、デザイナーに依頼する予算や時間がなくても、200以上用意されるテンプレートを使って自力で素早くWebサイトを立ち上げて、活動を始めることが可能になる。

さらに、最新のレスポンシブデザインにも対応しているので、PC、スマートフォン・タブレットそれぞれに向けて自動で最適化するサイトを作ることができる。最近はスマートフォン向けの情報発信がきわめて重要になるので、こうした機能は初心者にとっても心強いはずだ。他にも、ショッピングカートやFacebook、Twitter、Instagramなどのソーシャル連携機能も入れることができるなど、トレンドを押さえたWebサイトで、より多くの人に活動を発信していくことができそうだ。

■デジタルステージ
http://www.digitalstage.jp/project/social/kumamoto/
2016/04/26

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