株式会社リットーミュージックは、立東舎レーベルの新刊として、書籍「ラジカセのデザイン！ 増補改訂版」を4月25日に発売した。2009年に刊行されて大きな話題となったビジュアルブック「ラジカセのデザイン！」がパワーアップ。判型の拡大やページ数の増加が行われ、新たにラジカセ20機種が追加された。当時の各メーカーが販売用に作成したカタログも56機種掲載されている。A5判で176ページ。

高度経済成長期に登場したポータブルオーディオ＝ラジカセは、その後のインターフェイスのデザインの影響にも大きな影響を及ぼした製品だ。“1つの筐体の中にいろいろな機能を盛り込む”という日本人ならではのサービス精神が遺憾なく発揮された各モデルからは、市場からほぼ絶滅した現在においても学べることが多い。本書では、著者の松崎順一氏の膨大なコレクションの中から、選りすぐりのモデルを紹介。スタンダード / チープ＆キュート / ビッグスケール / 多機能 / カジュアルと、個性豊かな特徴を持つ奥深いラジカセの姿を堪能できる。

なお、梅田ロフト（大阪府大阪市）では、松崎順一氏が監修した展覧会「大ラジカセ展」（http://dairadicasseten.haction.co.jp/）が現在開催中。松崎氏の貴重なラジカセが多数展示されているほか、安齋肇氏 / 伊藤桂司氏 / テリー・ジョンスン氏 / みうらじゅん氏 / 和田ラヂヲ氏らによるオリジナルカセットアートも展示されている。会期は5月17日（火）まで、時間は10:30〜21:00（最終日は18:00閉場 / 入場は閉場の30分前まで）で、入場料は一般300円 / 学生・ロフトアプリユーザー200円 / 小学生以下無料。

出版社：立東舎（株式会社リットーミュージック）
著者：松崎順一
デザイン：COCHAE
撮影：新井卓
価格：1800円（税抜）
URL：http://rittorsha.jp/s/radiocassette/
Amazon：http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845628058/mdndi-22/
2016/05/02