株式会社グラフィック社は、デザイン/印刷/紙/加工に関する情報を掲載している書籍の最新刊「デザインのひきだし28」を発売した。今号では、本作りに携わる人々に刺激を与える特集「造本とブックデザインと。」を収録。明治から昭和初期にかけて作られた驚くべき造本の書籍40冊以上を紹介するほか、いま現在の日本と海外の素晴らしい造本の書籍も広く取り上げられている。

現代では紙の本が“売れなくなった”と言われることが多く、それに伴い“造本もつまらなくなった”と言われることもある。だが、人の心に響く面白い造本は今でも実現することができ、実際に数多く存在しているもの。本書は、“紙の本を諦めるな！”とのキャッチコピーが示すように、造本に対する熱い想いが込められた1冊だ。

日本における洋式製本の黎明期で先達たちが手掛けた造本をはじめ、本づくりに役立つヒントが満載。毎回すごい仕掛けを楽しめる本誌自体の造本についても、今回はアイデア出しからテスト制作、最終案までがしっかりとレポートされた。鈴木成一氏と祖父江慎氏、水戸部功氏と名久井直子氏による2大対談や、いま注目のブックデザイナーへのインタビューなど、読み物も充実している。「本文用紙（見比べ）サンプル50種類」「LR輝ピンクゴールド印刷サンプル4枚」「新しいワックスプラスの加工サンプル6種類」「注目の黒い厚紙『PGカラーB』」と、特別付録も盛りだくさんの内容。

出版社：株式会社グラフィック社
編者：グラフィック社 編集部
価格：2000円（税抜）
URL：http://www.graphicsha.co.jp/
Amazon：http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766129067/mdndi-22/
2016/06/07