独自の歌声検索技術で歌ったメロディーから曲を探せるヤマハのiPhoneアプリ「歌っちゃお検索」

独自の歌声検索技術で歌ったメロディーから曲を探せるヤマハのiPhoneアプリ「歌っちゃお検索」


「歌っちゃお検索」

ヤマハ株式会社は、iPhone / iPod touch向けアプリ「歌っちゃお検索」をリリースし、App Storeでの無料提供を開始した。「あの曲何だっけ?」と、メロディーは思い出せるが曲名が分からないときに役立つアプリ。独自の歌声検索技術により、ユーザーが歌ったメロディーから曲名が素早く検索される。検索した候補楽曲のメロディーは、約10秒ほどの試聴が可能。検索結果をTwitter / Facebook / メールなどで共有できる機能も用意されている。

本アプリはiOS 9.0以降に対応。これまで「弾いちゃお検索」として提供されていたアプリをアップグレードしたバージョンで、鍵盤を弾いて曲を探すだけでなく、メロディーを歌っても検索できるようになった。「歌ってさがす」モードでは、メロディーを歌うと類似する楽曲の検索が開始され、歌い続けると徐々に絞り込みながら検索結果を更新。歌詞ではなくメロディーでの検索が行われるため、歌詞を付けずに「ラララ」などで歌っても検索できる。検索にキーやリズムは関係なく、どの部分のメロディーを歌っても曲を探すことが可能だ。歌声の分析には、楽器の演奏音を、音程 / 音量 / スペクトルといった物理的な要素へと分解し、さらに音楽的な面も含めて分析する同社の楽器演奏評価技術「virtana」が用いられている。

また、今回のアプリに採用された独自の「高速逐次検索技術」は、人が歌った直後から繰り返し楽曲の検索を実行することが大きな特徴だ。従来の歌声検索(鼻歌検索)技術では、人が数秒歌った後に1回だけ検索が行われるため、意図した結果が得られない場合には最初から歌い直しの必要があった。「歌っちゃお検索」では、たとえメロディーを忘れてしまって歌が途中で止まっても、再び続きを歌い始めると、それまでのメロディーも考慮した検索が可能。この技術は、ロボットやスマートフォンなどと人間とのコミュニケーション技術が発達している現状を踏まえ、機械が人間の歌声を素早く理解するための技術として開発されたものであると言う。同社では、この技術を活用して新たなサービスを自由に開発できるように、SDK(メロディ検索SDK)も提供中(http://y2lab.com/project/melodysearch/)。


楽器を演奏して曲を探せる従来の「弾いちゃお検索」機能も引き続き利用が可能

「歌っちゃお検索」(iPhone/iPod touch対応、無料)
【iTunesが開きます】

※価格は記事執筆時点のもので、変動する可能性があります。ご了承ください
2016/06/15

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