Microsoft、革新的「蚊取り装置」を開発してジカ熱などの伝染病対策へ

Microsoft、革新的「蚊取り装置」を開発してジカ熱などの伝染病対策へ


円筒状のMicrosoft蚊取り器

Microsoftは、ジカ熱の流行拡大阻止に役立つデバイスとして蚊取り装置を開発していると発表した。

2015年からブラジルを中心に中南米で大流行しているジカ熱。これから夏に向けて蚊の活動が活発になるアメリカでは、その対策が急がれている。そこでMicrosoftでは、ここ数十年で最も革新的という蚊取り装置を新開発。その効果は従来品と比べて1000倍と研究者は語っている。

本デバイスは、蚊を根こそぎ捕獲してジカ熱などの伝染病を防ぐことを目的にしているのではなく、蚊を捕獲してそのデータを分析することで、伝染病に対する早期警告を可能にするシステム。

蚊取り装置はハエや蛾などの他の昆虫を捕らえること無く、蚊だけを捕獲して、しかも捕獲した時間や温度、天候なども記録できる。それらのデータはワイヤレスでクラウドに送信されて蓄積される。データを分析すれば、ウイルスを媒介するのがどのタイプの蚊なのか、どのような条件でウイルス感染が拡大するのかなどが推測できるとしている。

本システムについては、今後、米テキサス州で実証実験が行われる予定。

発表資料
URL:http://mnc.ms/28MKH7g
2016/06/22

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