愛情あふれる絵を描きフランスで活躍した印象派の女性画家の展覧会「メアリー・カサット展」

愛情あふれる絵を描きフランスで活躍した印象派の女性画家の展覧会「メアリー・カサット展」


《母の愛撫》1896年頃
油彩・カンヴァス、38.1×54.0cm、フィラデルフィア美術館蔵
Courtesy of the Philadelphia Museum of Art, Bequest of Aaron E. Carpenter, 1970

2016年6月25日(土)から9月11日(日)まで、横浜美術館にて「メアリー・カサット展」が開催される。アメリカ生まれで画家を志してフランスに渡り、印象派の画家として活躍したメアリー・カサット(1844〜1926年)の軌跡を辿る展覧会。35年振りに開催される回顧展で、彼女の初期から晩年に至る画業の全貌に焦点が当てられている。木曜休館(8月11日は開館)、時間は10:00〜18:00(9月2日は20:30まで / 入館は閉館30分前まで)で、当日券での観覧料は一般1600円 / 大学・高校生1100円 / 中学生600円 / 小学生以下無料。

メアリー・カサットは、米国ペンシルヴェニア州ピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれたが、画家を志して21歳で父親の反対を押し切って渡仏した。エドガー・ドガ(1834〜1917年)と出会って印象派展への参加を決意し、印象派から学んだ軽やかな筆遣いと明るい色彩で家庭の情景を描いて独自の画風を確立。特に母子を温かい眼差しで捉えた作品は人々の共感を呼び、広く知られている。さまざまな困難を乗り越えて画家になる意志を貫き、晩年にはアメリカに印象派を広く紹介するなど、女性画家のパイオニアとして生きたメアリー・カサット。彼女の作品と人生の魅力を堪能できるのが今回の「メアリー・カサット展」だ。代表的な母子像の作品のほか、ボストン美術館から初来日となる名作、多色刷り銅版画のシリーズなどが紹介され、愛あるカサット芸術の真髄を楽しめる。なお、本展は9月27日(火)〜12月4日(日)に京都国立近代美術館でも開催予定。


《桟敷席にて》1878年
油彩・カンヴァス、ボストン美術館蔵
The Hayden Collection-Charles Henry Hayden Fund, 10.35. Photography (c) 2015 Museum of Fine Arts, Boston


《沐浴する女》1890-91年
ドライポイント、アクアチント、36.7×26.8cm、ブリンマー・カレッジ蔵
Courtesy of Bryn Mawr College

■期間:
2016年6月25日(土)〜9月11日(日)

■開催場所:
横浜美術館
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1

■問い合わせ先:
横浜美術館
tel. 045-221-0300
url. http://cassatt2016.jp/
2016-06-25
2016-09-11
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