エプソンがイタリアの捺染印刷機メーカー・ロブステリ社を100%子会社化することで合意

エプソンがイタリアの捺染印刷機メーカー・ロブステリ社を100%子会社化することで合意


インクジェットデジタル捺染印刷機「Monna Lisa」

セイコーエプソン株式会社のグループ会社であるEpson Italia S.p.A.は、伊ロブステリ社(Fratelli Robustelli S.r.l.)を100%子会社化することで合意した。ロブステリ社は1972年に設立され、イタリアのコモ地域を中心に、デジタル捺染印刷機の開発 / 製造 / 販売を行っている企業。エプソンとロブステリ社は、2003年にインクジェットデジタル捺染印刷機「Monna Lisa」を共同開発し、ロブステリ社がその製造と販売を担ってきた。今回の合意により、エプソンの強みであるインクジェット技術やインク技術と、ロブステリ社の強みであるデジタル捺染印刷機の開発 / 製造技術を融合し、今後ますますデジタル捺染印刷機の開発やラインナップ拡充が進められることとなる。

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デジタルデータから布 / 生地への直接プリントを行えるデジタル捺染は、版を必要としないため、コストを抑えながら短納期で小ロット生産が可能。アパレル業界を中心に、特に近年は大きな注目を集めており、今後も一層の成長が見込まれている分野だ。デジタル捺染は、アナログ捺染と比べて繊細なグラデーションや微妙な色調の再現が得意で、染色材料のロスがほとんどないため環境負荷の低減にも有効。エプソンでも、長期ビジョンEpson 25において、デジタル捺染を含むプリンティングの事業領域を、独自のインクジェット技術である「マイクロピエゾ技術」を核に、強みを発揮して成長が見込める重要な領域として位置付けている。

「Monna Lisa」も、美しいグラデーションや豊かな色調表現で、市場やユーザーから高く評価され、確固たるブランドを確立してきた。今回のロブステリ社の100%子会社化は、さらにデジタル捺染ビジネスを強化し、さまざまな地域での販売も加速させていくためのもの。エプソンの生産リソースを用いることで、これまでロブステリ社が行っていた「Monna Lisa」の生産が拡大され、さらにエプソンの有する世界中の販売網やサービスサポート体制を活用することで増加する需要に応える。


エプソン社長の碓井稔氏(右から2番目)とロブステリ社 取締役(左から)Sandro Robustelli氏、Valerio Robustelli氏、Riccardo Robustelli氏

セイコーエプソン株式会社
URL:http://www.epson.jp/
2016/06/27

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