トッパン・フォームズの無線書き換え式電子ペーパーが本田技研工業の自動車組み立てラインに本格採用
トッパン・フォームズの無線書き換え式電子ペーパーが本田技研工業の自動車組み立てラインに本格採用
トッパン・フォームズ株式会社は、独自開発した無線書き換え式の電子ペーパーラベルが、本田技研工業株式会社の自動車組み立てラインに本格採用されたことを発表した。この電子ペーパーラベルは、バッテリーレスで表示の書き換え / 保持を行うことが可能（HF帯）。本田技研工業株式会社の埼玉製作所寄居完成車工場で採用されており、自動車の組み立てラインを移動する金属製の台車に貼り付けて、個体識別と工程管理のために活用されている。
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本田技研工業株式会社では、2013年1月に小川エンジン工場でも、エンジン製造時の部品ピッキングのための指示に本製品を採用。電池交換の必要がなく、導入後3年以上が経過した後も問題なく稼働している実績から、完成車工場への本格導入が決まった。この電子ペーパーラベルは台車などに貼り付けたままでの運用が可能で、貼り替えの手間を削減し、貼り替えの際のミスも防止。国際通信規格（ISO / IEC 15693）に準拠する装置でデータを書き換えでき、表示以外の情報をメモリー内（512バイト）に格納できる。
通信距離は最大200mで、金属に貼り付けた場合は2分の1〜4分の1に短縮。この電子ペーパーラベルを導入することで、消耗品の削減が実現され、環境負荷の低減にも繋がった。トッパン・フォームズ株式会社では、今回の採用を契機として他の工場 / ラインへの採用に向けても尽力し、物流 / 流通 / 通販業界など物品管理が必要な他の企業への提案も進めていくことを発表している。