S'NEXT、3Dプリンタ造形ならではの特殊形状のイヤホン「LAB II」を発売
S'NEXT株式会社は、自社ブランド「final」より、3Dプリンタ造形によるイヤホン「LAB II」を2016年10月22日（土）に発売する。“今までに無いものを作る”ことをコンセプトとした「LAB（laboratory）」シリーズの第2弾となる製品。同社リリースでは、“3Dプリンタ造形にしかできない特殊形状”のチタン製筐体であることが発表されている。
「LAB II」は、金属3Dプリンタ造形で高い技術とノウハウを持つ株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズの協力により製品化された。大口径のダイナミック型ドライバーユニットをオープン型で使用すると帯域の広がりに限界があるが、最薄部が0.2mmのメカニカルイコライザーを3Dプリンタで造形することにより、従来の製造では不可能であった形状を実現させて高域特性を改善。背面をフルオープンとして、前面の音導管が振動板前後の干渉を防ぐことで、低域特性も改善されている。表面はメッシュ形状で覆われ、耳道と筐体間にわずかな隙間を生じさせる設計。閉塞感のない自然な音場が実現されている。
本体には、直径15mmの新開発ダイナミック型ドライバーユニットを搭載した。本体の組み立てだけでなく、ドライバーユニットの製造も川崎本社内で行われており、完成したドライバーユニットを124段階にレベル分けして一部のみを使用。使用するドライバーユニットも、厳しい選別を経て左右のペアリングを実施している。コネクタには、スイスメーカーの高精度MMCXを採用。高純度OFCシルバーコートケーブルは、スーパーコンピューター「京」用のケーブルを開発 / 製造している株式会社潤工社との共同開発品だ。
なお、本製品は“理想の音を追求した特殊で難易度の高い形状”であるため、世界で200台のみの限定で販売される。ケーブル長は1.2m、重量は31gで、製品には真鍮製キャリーケースや交換用粘着剤付きダストフィルターが付属。予約販売価格は税込45万3600円（2016年10月14日時点での価格）となっている。