酒百宏一氏によるフロッタージュを用いた作品展示「オオタノカケラ -色鉛筆で写す町工場の記憶-」

「オオタノカケラ -色鉛筆で写す町工場の記憶-」

2016年10月28日(金)から11月7日(月)まで、デリエ イデー(丸の内店)にて「オオタノカケラ -色鉛筆で写す町工場の記憶-」が開催される。“社会をより良くするためのアート・デザイン・アイデア”がテーマの「KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード2016」でIDÉE賞を受賞した酒百宏一氏の展示会。フロッタージュ技法を活用しながら制作した作品が紹介される。時間は11:00〜21:00(日曜および祝日は20:00まで)。
酒百宏一氏は1968年石川県生まれ / 東京都大田区在住で、東京工科大学デザイン学部准教授も務める美術作家だ。色鉛筆と紙のみを用いたフロッタージュ技法をもとに、地域の土地と人の営みの記憶をカタチにするプロジェクトを数多く展開している。フロッタージュとは、フランス語の「こする(frotter)」に由来する描画技法。木や石などの凹凸面に紙を置き、上から鉛筆などでこすって図柄を写し取るものだ。今回は、大田区北糀谷の町工場から提供された道具や部品を写し取り、それらをつなげて大きな作品が制作された。
大田区は日本を代表する職人たちの土地で、かつては9000も町工場があったが、後継者不足などで現在は半分以下にまで減少。今回の作品では、住民と協働での制作で、“カメラには写すことができない町や人々の記憶”が表現された。モノづくりと地域の魅力の再発見を、“これからのまち”につなげていくことを目指している。

フロッタージュの様子

■期間:
2016年10月28日(金)~11月7日(月)

■開催場所:
デリエ イデー
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル 4F

■問い合わせ先:
デリエ イデー
tel. 03-5224-5571
url. http://www.idee.co.jp/
2016-10-28
2016-11-07
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