日本発の囲碁AI「DeepZenGo」がGoogleに近づく、伝説の最強棋士「趙治勲」と対戦へ

「第2回囲碁電王戦」

株式会社ドワンゴや日本棋院は、日本の囲碁AI開発プロジェクト「DeepZenGo」が日本のプロ棋士・趙治勲(ちょうちくん)名誉名人とハンデなしの互先で三番勝負を行う「第2回囲碁電王戦」を開催すると発表した。対局日は11月19日(土)・20日(日)・23日(水・祝)。対局の様子は「ニコニコ生放送」や日本棋院ネット対局「幽玄の間」で生配信される。

 

Google傘下のスタートアップ「DeepMind」が開発した「AlphaGo」が韓国のトッププロ、イ・セドル氏を破ったのは囲碁界のみならずテクノロジー界でも話題となり、定石に囚われないその手筋は多くの囲碁プロに衝撃を与えた。

「AlphaGo」対イ・セドルは4勝1敗で人工知能の勝利だった

「DeepZenGo」は2016年3月に発足したプロジェクト。棋力の指標となるレーティングは当初は2400〜2500程度だったのが、「AlphaGo」と同じディープラーニングを導入し、バージョン12.4では2015年10月時点の「AlphaGo」と同等のレベルである3000になったことから、趙治勲名誉名人との対戦を決めたという。

 

趙治勲名誉名人は日本棋界で初めてグランドスラムを達成し、本因坊位10連覇や史上最多タイトル獲得数74回を誇る伝説的な棋士。日本発の囲碁AIの能力を試す相手として、これ以上はない相手だ。

趙治勲氏

なお、「DeepZenGo」のバージョンは最新で12.7までグレードアップしており、世界トップクラスの3600に近い強さまで成長しているとみられる。

 

「第2回囲碁電王戦」

URL:http://denou.jp/go/

2016/11/11

 

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