使用済みの紙から新しい紙を生産できる乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」をエプソンが商品化

「PaperLab A-8000」

セイコーエプソン株式会社は、乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」を商品化し、2016年12月から販売を開始することを発表した。2015年12月に開発が明らかにされて、大きな話題となっていた製品。使用済みの紙を原料として、文書情報を完全に抹消したうえで、新たな紙を生産することができる。価格はオープンで、市場予想価格は2000万円台前半(税抜)。

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本製品には、独自の新開発技術「ドライファイバーテクノロジー」が採用されており、繊維化 / 結合 / 成形と3つの工程を経て、使用済みの紙から新しい紙が生み出される。機械的な衝撃で紙を細長い繊維に戻す際に文書情報が完全に抹消され、その繊維を「ペーパープラス」素材を使用することで結合。さまざまな「ペーパープラス」により、白色度の向上や色付けを行うことができる。成形では、A4判やA3判、名刺などに使用できる厚紙などへの形状の制御が可能。使用済みの紙を投入してから約3分で1枚目の紙が生産され、A4用紙では1時間あたりに約720枚を生産できる。
なお、この「PaperLab A-8000」は、一般的な製紙方法で必要とされる大量の水が不要であることが大きな特徴。給排水工事を行うことなく、オフィスのバックヤードなどに設置できる。本体サイズは2848(幅)×1820(高さ)×1429(奥行)mm、重量は1750kgで、設置スペースの目安は4500(幅)×2500(高さ)×3500(奥行)mm。騒音は約70db以下の仕様となっている。

「PaperLab A-8000」ペーパープラス

セイコーエプソン株式会社 / エプソン販売株式会社
URL:http://www.epson.jp/
2016/12/02

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