巨大な戦争絵画で注目を集める後藤靖香氏の個展「必死のパッチ」が京都精華大学で開催

「机上の空砲」
2013年 鉛筆、墨、キャンバス
212×430cm×3点

2016年12月16日(金)から2017年1月21日(土)まで、京都精華大学ギャラリーフロールにて、「必死のパッチ」“the patch of despair”が開催される。1982年広島県生まれで、2004年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業した画家・後藤靖香氏の個展。会期中の休館日は、毎週日曜(12月18日は開館)、年末年始(12月29日〜1月4日)、1月9日(月・祝)となっている。入場無料で、時間は10:00〜18:00。
後藤靖香氏は、幼少時より自身の祖父や大叔父の戦争体験について話を聞いて育ち、戦時中の過酷な時代を生き抜いた人々を、大胆な構図とマンガ風の筆致で作品に描くようになった。数々の個展やグループ展に参加し、2011年にはVOCA展奨励賞、2012年には絹谷幸二賞を受賞。戦争に組み込まれていった無名の若者たちの葛藤や内面の苦しみ、公の歴史には記されてこなかった戦闘行為外の無数のエピソードといった“記録と記憶”を綿密にリサーチして、劇画調の画面で表現するスタイルを確立している。本展では、太平洋戦争末期に軍服の徽章が京都の西陣織で作られたことに着目した18mの新作を披露。「机上の空砲」「暗号模索」など、過去の代表作も展示される。
■期間:
2016年12月16日(金)~2017年1月21日(土)

■開催場所:
京都精華大学ギャラリーフロール
京都府京都市左京区岩倉木野町137

■問い合わせ先:
京都精華大学
url. http://www.kyoto-seika.ac.jp/
2016-12-16
2017-01-21
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