切手大の極小絵画など肉眼では見えないほどの小さな現代美術を紹介している「カオスモス5」

クリスティアーネ・レーア《小さな階段の形》2014年
植物の茎 65×105×105mm

2017年3月28日(火)まで、佐倉市立美術館にて、企画展「カオスモス5〜一粒の砂に世界を見るように〜」が開催されている。作家の世界観が凝縮された肉眼では見えないほどの小さな美術を紹介する展覧会。希望者には虫めがねの貸し出しも行われる。月曜休館(祝日の場合はその翌日休館)、開館時間は10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)で、当日券での観覧料は一般800円 / 高校・大学生600円 / 小・中学生400円 / 未就学児無料。市内在住の小・中学生には、学校を通じて同伴者1名の無料券付観覧パスポートが配布される。
佐倉市立美術館では、1994年の開館当時から現代美術の紹介を目的とするシリーズ企画「チバ・アート・ナウ」を開催してきた。このシリーズ企画展が、2003年度からは出品作家を県外からも招く「カオスモス」へと移行。複雑化する今日の美術の状況を報告するとともに、それらがどこへ向かっているのかを鑑賞者とともに考える企画を目指している。
本展では、限られたサイズや色、時間の中に作家の意図が凝縮された表現について紹介。切手大のキャンバスに描かれた極小絵画から、本物と見間違えるほど精巧な自在置物の昆虫たち(原寸大)まで、細密 / 緻密な作品の数々を楽しめる。出品作家(敬称略)は、井川淳子(写真) / キューライス(短編アニメーション)/ クリスティアーネ・レーア(彫刻)/ 高瀬智淳(極小絵画)/ 満田晴穂(自在置物)。

高瀬智淳《紙片》2013年
紙、インク 60×62mm
極小の絵画。会場に拡大鏡が用意される予定

キューライス《失われた朝食》2015年
アニメーション 6分50秒

■期間:
2017年3月1日(水)~3月28日(火)

■開催場所:
佐倉市立美術館
千葉県佐倉市新町210

■問い合わせ先:
佐倉市立美術館
tel. 043-485-7851
url. http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
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