東西それぞれの異質な“黒”に対する美意識が具現化された奈良原一高氏の写真展「華麗なる闇 漆黒の時間」

(C) 奈良原一高

2017年3月10日(金)から4月24日(月)まで、キヤノンギャラリーSにて、奈良原一高氏の写真展「華麗なる闇 漆黒の時間」が開催される。1970年のジャパネスク」(株式会社毎日新聞社)、1981年の「光の回廊―サンマルコ」(株式会社ウナックトウキョウ)、1985年の「ヴェネツィアの夜」(株式会社岩波書店)と、3冊の写真集から抜粋した約60点の作品を展示。会場での展示作品は、キヤノンの大判プリンタ「imagePROGRAF」でプリントされている。入場無料、休館日は日曜および祝日で、開館時間は10:00〜17:30。
1931年福岡県生まれの奈良原一高氏は、1959年に早稲田大学大学院(芸術学専攻)修士課程を修了した。在学中の1956年に初めて開催した個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真としての活動をスタート。パリやニューヨークなどに拠点を移しながら活動し、1974年に帰国後も世界各地を取材して、数多くの展覧会を開催する。主な受賞 / 受章歴は、日本写真批評家協会新人賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紫綬褒章、旭日小綬章など。今回の写真展では、ヨーロッパと日本という2つの異なる題材を共通のモノクロームの世界で表現し、東西それぞれの異質な“黒”に対する奈良原氏の美意識が具現化されている。
会期中の4月15日(土)13:30〜15:00には、キヤノンホールSにて、参加無料のトークイベントも開催。奈良原一高アーカイブズ代表の奈良原恵子氏、島根県立美術館主席学芸員の蔦谷典子氏、さらにグラフィックデザイナーの勝井三雄氏が展示作品について語る。トークイベントは事前予約制 / 先着申込順で、定員は300名。
■期間:
2017年3月10日(金)~4月24日(月)

■開催場所:
キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー 1F

■問い合わせ先:
キヤノンギャラリーS
tel. 03-6719-9021
url. http://canon.jp/gallery/
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