ソニーと東大、新たな学問領域「ヒューマンオーグメンテーション学」を始動

ヒューマンオーグメンテーション学

ソニー株式会社と東京大学は、技術系人材の育成と強化を目的に、新たな学問領域となる「ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)学」を、東京大学大学院情報学環において4月から推進していくと発表した。
“ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)”とは、東京大学大学院情報学環教授であり、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の副所長でもある暦本純一氏が提唱するコンセプトで、人間と一体化して、人間の能力を拡張させるテクノロジーを開拓していくことを意味している。

拡張する能力の範囲は、知覚能力や認知能力、身体能力、存在感、身体システム(健康)など幅広く、これまでにウェアラブルコンピュータ、ドローンやロボットによるトレーニング支援、ウェアラブルセンサーやネットワークにより自分の体験を他の人間と共有・接続する“人間=人間接続型テレプレゼンス”などの研究を行ってきた。

同学問領域は、人間とテクノロジーが一体化し、時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化しあうIoA(Internet of Abilities:能力のインターネット)という未来社会基盤の構築を視野に入れた学問領域となる。ヒューマンオーグメンテーション学は、まず4月より、東京大学へのソニーからの寄付講座として実施される。
発表資料
URL:http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201703/17-0313/index.html
2017/03/14
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