パナソニック、障害者スポーツ観戦ソリューションの実証実験を実施

VOGO Sport

パナソニック株式会社は、3月20日に埼玉県さいたま市のフットメッセ大宮で開催されるブラインドサッカーの国際親善試合において、ICTを用いてさまざまなアングルの競技映像配信やルール解説などの情報提供など、障害者スポーツ観戦ソリューションの実証実験を実施すると発表した。
ブラインドサッカーは、転がると音が出るボールを使用するなど視覚障害者がプレーできるよう考案されたスポーツで、競技観戦では、「ルールが分からない」「観戦位置によってはサイドフェンス際が死角で見えない」「静かに観戦する必要があるために場内アナウンスによる解説ができない」といった課題があった。今回の実証実験では、このような課題を解決しながら、来場者にこれまでにない観戦体験を提供するソリューションの有用性を検証する。

具体的には、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社のマルチ動画配信システム「VOGO Sport」で、実況付き試合映像を無料で配信する。競技場内のみで使える専用Wi-Fiスポット「VOGO LIVE」に接続することで、さまざまなカメラアングルで試合を楽しめるほか、リプレイ再生やスローモーション再生、ズームアップ再生なども楽しめる。

さらに、アナウンス解説のFMラジオ音声もVOGOシステムに取り込んで配信し手元にラジオが無くてもスマートフォンアプリで視聴できるサービスを提供する。

また、182型大型LEDディスプレイおよびリボンボードLEDをピッチ横に設置し、試合映像や選手紹介、基本ルールや反則があった場合の解説、観戦マナーなどを配信する。ブラインドサッカーはボールの音とまわりの声が重要になるため、これまで場内アナウンスによるリアルタイムでの競技解説に制限があったが、この取り組みによって観戦初心者でも競技理解が深まり、より試合を楽しめるようになる。
発表資料
URL:http://news.panasonic.com/jp/topics/152651.html
2017/03/14
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