アラスカで撮影した全長約6mものパノラマ作品を中心とする石塚元太良氏の写真展「panorama」

「Surprise Glacier」2016年
(c)Gentaro Ishizuka

2017年4月11日(火)から4月16日(日)まで、スパイラルガーデンにて、石塚元太良氏の写真展「panorama」が開催される。同氏がアラスカで撮影した全長約6mの未発表のパノラマ作品「Shoup Glacier」や「Surprise Glacier」を中心とした展示を展開。吹き抜けの空間となっているアトリウムには、約15mのパノラマ写真が円筒状にされており、その中に入って作品を鑑賞できる。会期中無休、入場無料で、時間は11:00~20:00。
石塚元太良氏は1977年東京生まれの写真家で、8×10などの大型フィルムカメラを用いながら、ドキュメンタリーとアートの間を横断するように、時事的なテーマに対して独自のイメージを提起している。近年では、パイプライン / ゴールドラッシュなどもモチーフに、アラスカやアイスランドなど主に極地方でランドスケープを撮影。2017年秋には、ドイツのSteidl社から、新作の「GOLD RUSH ALASKA」の出版も予定されている。
本展のタイトルである「panorama」は、精緻な風景画を展示して人々に仮想現実を楽しませ、19世紀ヨーロッパで流行した「パノラマ館」から着想を得たもの。会場の2Fへと続く大きな回廊では、荒野をひた走る石油や天然ガスの輸送手段であるパイプラインの姿を収めた「PIPELINE」シリーズが展示され、鑑賞者は移動しながらまるでパイプラインを追っているように作品を楽しむことが可能だ。会期中には、スパイラルのエントランスにある「MINA-TO」でも、「PIPELINE」シリーズをはじめ、日常の風景をモチーフにした「N/P」や関連書籍などが展示販売される。

「PIPELINE ALASKA」2000年
(c)Gentaro Ishizuka

■期間:
2017年4月11日(火)~4月16日(日)

■開催場所:
スパイラルガーデン
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F

■問い合わせ先:
スパイラル / 株式会社ワコールアートセンター
tel. 03-3498-1171(スパイラル代表)
url. http://www.spiral.co.jp/
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